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「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」を観賞

2012-01-20 22:37:04 | 博物館・美術館・芸術鑑賞

今日、仕事は有給休暇を取得して休み、この雪の中を上野・国立西洋美術館で開催されている「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」(Obras Museo Del Prado,Goya:Luces y Sombras)に行ってきました。開催期間が1/29までなので今日の日を逃すと、自分の予定では観に行くことが出来ないので楽しみにしていました。
この展示会の最大の目玉は言うまでもなくフランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)作の「着衣のマハ」です。余りにも有名なこの作品は「裸のマハ」と対をなす作品でもありますが、「裸」の方の展示は今回は無く「着衣」の方が日本に来ている訳です。

ヨーロッパ絵画の宝庫として名高いマドリードのプラド美術館のコレクションから選ばれた油彩画、素描など72点を中心に加えて、国内の美術館などが所蔵する版画約50点を加えた展示会です。
私は20年ほど前にマドリードに行った際に実際にプラド美術館にて「着衣のマハ」「裸のマハ」の2作品をこの目で観てきましたが、当時の私はまだまだ美術に関しては素人以下の知識しか持ち合わせていませんでした(今でも大して変りませんが興味は現在の方が格段にあります)が、それでもこの2作品の印象は強烈に残っていました。「着衣のマハ」を東京で観賞できるとは思ってもいなかったので、20年ぶりに観れると思いワクワクして行きました。

 今回の展示会は以下の14コーナーから構成されています

Ⅰ.かくある私―ゴヤの自画像
Ⅱ.創意と実践―タピスリー用原画における社会批判
Ⅲ.嘘と無節操―女性のイメージ:〈サンルーカル素描帖〉から私室の絵画へ
<着衣のマハ>はこのコーナーで29番目の作品として展示されていました
Ⅳ.戯画、夢、気まぐれ―〈ロス・カプリーチョス〉の構想段階における自由と自己検閲
Ⅴ.ロバの衆:愚鈍な者たち―〈ロス・カプリーチョス〉における人間の愚行の諷刺
Ⅵ.魔物の群れ―〈ロス・カプリーチョス〉における魔術と非合理
Ⅶ.「国王夫妻以下、僕を知らない人はいない」―心理研究としての肖像画
Ⅷ.悲惨な成り行き―悲劇への眼差し
Ⅸ.不運なる祭典―〈闘牛技〉の批判的ヴィジョン
Ⅹ.悪夢―〈素描帖C〉における狂気と無分別
Ⅺ.信心と断罪―宗教画と教会批判
Ⅻ.闇の中の正気―ナンセンスな世界の幻影
ⅩⅢ.奇怪な寓話―〈ボルドー素描帖G〉における人間の迷妄と動物の夢
ⅩⅣ.逸楽と暴力―〈ボルドー素描帖H〉における人間たるものの諸相

ゴヤについては最近も映画化されていたのでその範囲のことなら知っていました。この展示会では油彩画や素描などがどちらかと言えば中心で、「着衣のマハ」は集客上の目玉と言った扱いでしょうか?その素描ではテーマを決めての展示なので、ゴヤが描いた時期や背景も理解できる内容でした。それでもやはり20年ぶりの対面となった「着衣のマハ」の前で足は自然にストップしますね。こうした名画は観賞者を無条件で理屈抜きに惹きつける何かがあります。

当時のスペインはナポレオンの侵略によりナポレオンの兄がスペイン王として君臨していた時代でもあり、スペイン社会は不安定だった。宮廷画家として確固たる地位を占めていたゴヤは、自身の画の中で社会を風刺するものを多く描いておりそれは素描を通じて知ることが出来る。宮廷画家としては王室や権力者の肖像画を沢山描いていて、「スペイン王子フランシスコ・デ・パウラの肖像」では幼い王子の性格までをも見透かしたかのような一枚だ。

ヨーロッパの画家の展示会では、フランスの印象派などの画家たちのが人気がありますが、ゴヤに焦点を当てた展示会って自身は記憶にないので、こうした展示会は勉強になりました。


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