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映画『未来を生きる君たちへ』を観て~アカデミー賞受賞作品

2011-09-05 17:54:09 | ヨーロッパ映画

11-57.未来を生きる君たちへ
■原題:Hævnen(英題:In A Better World)
■製作年・国:2010年
、デンマーク・スウェーデン
■上映時間:118分

■鑑賞日:9月1日、新宿武蔵野館(新宿)

■料金:1,000円

□監督・原案:スサンネ・ビア
□脚本・原案:アナス・トーマス・イェンセン
□撮影監督:モーテン・ソーボー
□美術:ペッテル・グラント
□音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト
◆ミカエル・ハーシュブラント(アントン)
◆トリーネ・ディアホルム(マリアン)
◆ウルリッヒ・トムセン(クラウス)
◆ヴィリアム・ユンク・ニールセン(クリスチャン)
◆マークス・リーゴード(エリアス)
◆キム・ボドニア(ラース)
◆オディエゲ・マシュー(ビッグマン)
【この映画について】
『アフター・ウェディング』などのスサンネ・ビア監督が、暴力や憎しみに満ちた世界の中で希望を見いだしていく人々の姿を描き、第83回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した感動作。ある2組の家族が抱える葛藤(かっとう)から複雑に絡み合った世界の問題を浮き彫りにし、登場人物それぞれが復讐(ふくしゅう)と許しのはざまで揺れ動くさまを描写。キャストにはスウェーデンで活躍するミカエル・ペルスブラント、『ある愛の風景』のウルリク・トムセンら実力派がそろう。
(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
デンマークに家を持つ医師のアントンは、アフリカの地に赴任し、キャンプに避難している人々の治療を行っている。様々な患者の中には妊婦の腹を切り裂く悪党“ビッグマン”の犠牲者もいた。
母マリアンと幼い弟のモーテンと暮らしているエリアスは、毎日学校で執拗なイジメにあっていた。父親のアントンが大好きなエリアスはその帰国を喜ぶが、両親は別居中である。ある日、母親の葬式を終えたクリスチャンが、エリアスのクラスに転校してくる。その放課後、イジメっ子のソフスにエリアスは絡まれ、クリスチャンも巻き添えを食らう。翌日、クリスチャンはソフスを殴り倒し仕返しをする。
ソフスの怪我が表沙汰になり、呼び出された父親クラウスは、報復にはきりがないと諭すがクリスチャンはやり返さなきゃだめだと口応えする。

帰国したアントンが、子供たちとクリスチャンを連れて出掛けた帰り、モーテンがよその子と公園でケンカになった。割って入ったアントンだが、駆け寄って来た相手の子の父親に、理由も訊かれずに殴られてしまう。
翌日、クリスチャンとエリアスが自分を殴った男ラースの職場を割り出したことを聞いたアントンは、子供たちとラースの職場を訪れる。殴った理由を問いただすアントンを、ラースは再び殴るが、アントンは決して手を出すことなく、屈しない姿を子供たちに見せた。
帰り道、殴るしか能のない愚か者だとラースを評するアントンに、エリアスとモーテンは同調するが、クリスチャンは報復しなかったアントンに納得がいかない。アントンがアフリカへと戻った後、祖父の作業場で大量の火薬を発見したクリスチャンは、爆弾を作ってラースに復讐しようとエリアスに持ち掛ける。一方、アフリカのキャンプでは脚に怪我を負ったビッグマンがやって来る。アントンは周囲に反対されながらもビッグマンの治療を行うのだが……。

この映画では医師アントンはアフリカの難民キャンプで医療ボランティアに従事し、大きないじめっ子、みたいなギャングの親玉ビッグマンが大怪我を負って運ばれてきたが周囲の反対を振り切って医師として治療を施す。だが、その息子エリアスの級友クリスチャンは、正反対に「やられたら(数倍にして)やり返す」という考えに固執していて、学校のいじめっ子ソフスをトイレで襲いボコボコにする。
暴力に暴力で対抗していたは何も解決出来ないという考えがストーリーの根幹にあり、このいじめっ子への復讐とアントンを殴ったラースの車を爆破するシーン、特に、車爆破で自らも瀕死の重傷を負ってしまい、それを知ったアントンは急遽帰国するのだが、これでアントンの父としての情が少しは息子に通じたかのようなラストは感動的。

人間には人種・国籍を超えた対立、世代間の対立、親子間の対立、夫婦間の対立など対立を解消するのは容易いことでは無く、その解決方法を巡って戦争にまで発展することもある中で、この映画では、そうした対立が描かれていて、その解決には、やはり相手の懐に飛び込んでいく勇気と、それを受け止める勇気が必要なのでは...ユダヤ系でデンマーク育ちのビア監督は、自らの両親が第二次大戦時に苦労してデンマークへと脱出したことから、そういう風に訴えたかったのかな、って個人的に思いました。


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