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塵の如き人生

2014年04月03日 | 人生覚書き

 

  風の上に

      ありか定めぬ 塵の身は

           ゆくへも知らず なりぬべらなり

                          『古今和歌集』

 

 

―風に吹かれて居場所も定まらない塵のようなこの身は、どこへ行くかも分からなくなってしまった・・というイミの、『古今和歌集』に収められた”読人知らず”の歌。

 

天下の傾奇者・前田慶次『前田慶次道中日記』の中にも引用し、こよなく愛したとされる歌でもある。

 

 

武人として知られる慶次であるが、漢詩や和歌など古典にも通じた高い教養と、歌会などにも顔を出し、マンガ『へうげもの』で知られる古田織部など、文化人とも交流のある”粋”な風流人であった。

 

所定めぬ漂泊のわが身と重ねたのであろうか・・?

 

しかし、実際の慶次は、歌会などを通じて親交を深めたとされる直江兼続と、その主君・上杉景勝に心酔し、仕官。

新規召し抱え浪人の集団である組外衆の筆頭として、破格の1000石を受けた。

 

 

自分が前田慶次という人物をはじめて知ったのは、『北斗の拳』でおなじみ、原哲夫のマンガ、『花の慶次』を読んで・・。

原作である隆慶一郎の小説、『一無庵風流記』も、すぐさま古本屋で探して読んだものだ。 

 

 

強くて粋で、イタズラ好き・・。

 

あの時代、誰にこびるコトなく、傾奇者として生きたその自由な生き方は、誰しもあこがれるコトだろう。

 

 

その傾奇者が愛した歌・・。

 

 

慶次の生きた戦国時代、誰もが風に舞う塵のように、明日をも知れぬ激動の時代であった。

 

しかし、慶次は、決死の覚悟を胸に秘めつつ、さわやかに笑って過ごした”漢”だったのだろう・・。

 

 

自分も、そんな風に生きたいなぁー・・。(笑)

 

 


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