Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

ノーベル平和賞受賞者世界サミット

2010年11月16日 | 最近、思うコト

昨日、白鵬の連勝が63でストップ!

71年ぶりの記録更新なるか?!・・と期待されていたが、双葉山の不滅の大記録、69連勝にあと一歩、及ばなかった。

 

もう1つ、昨日のニュースで気になったのは、やはり、広島で11月12~14日に開催されたノーベル平和賞受賞者世界サミットについてのもの。

1999年から開催され、世界から大きな関心を寄せられる会議で、過去8回はローマ市で、近年は歴史的に重要な出来事の周年に関係する場所で行われ、今年、2010年は、広島に人類史上初の原子爆弾が投下されて65年目・・という節目の年であることから、広島での開催が決定された。

欧州以外での開催は、はじめてだという。

 

参加者はダライ・ラマ14世(’89年受賞)をはじめ、デクラーク元南アフリカ大統領(’93年受賞)、ジョディ・ウィリアムス女史(’97年受賞)、エルバタライ前IAEA事務局長(’05年受賞)、平和運動家のマイレッド・マグワイア女史(’76年受賞)など。

オバマ大統領は日程の都合?で欠席。

 

発表された「広島宣言」では、

「広島、長崎の恐怖を決して繰り返さないために、私たちすべてが力を合わせて実際的、道徳的、合法的、必然的な共通の利益、核兵器廃絶を実現しなければならない」

・・と、核兵器の使用が人類に対する犯罪であり、核兵器廃絶に向けた条約を策定すべきとの内容が盛り込まれた。

 

ダライ・ラマは、講演で、国連で「広島の日」を制定するコトが、原爆の悲惨さを世界中の人々に知らせるのに役立つと提案、世界平和の実現のために、1人1人が努力しなければならないと訴えた。

 

また今会議に、ノーベル平和賞の受賞が決まった中国の民主運動家、劉暁波氏が招待されたが、現在、劉氏は獄中のため、共に天安門事件の学生指導者だったウアルカイシ氏が代理で出席。

ウアルカイシ氏はウイグル人、ダライ・ラマはチベット人として、ともに中国の自治区に住む少数民族であり、今回、中国の人権問題に関する発言についても世界中のマスコミから注目されたが、開催地である”ヒロシマ”にちなみ、核兵器廃絶に重点をおいたメッセージにとどまったようだ。

 

ウアルカイシ氏はマスコミのインタビューで、劉氏の釈放と中国の民主化を訴え、現在の中国は、世界の中で無責任なメンバーになっていると言及、自国の経済と資源で全世界を脅かし、その影響を最も受けているのが隣国・日本だと指摘。

 

また、生まれ故郷であるウイグル自治区には中国の核実験場があり、40数回にわたる核実験で、周辺住民は放射能汚染によるガンなどの病気に苦しんでいる事実を語った。

もともと長寿を誇るウイグル人の平均寿命が、近年、40~50歳にまで短くなって来ているという・・。

核廃絶に向ける思いはヒロシマ、ナガサキと同じであると、熱く訴えた。

 

中国は、ここ最近の目覚しい経済の発展で、将来、アメリカに並ぶ超大国になる可能性がある一方、軍備拡張の不透明さが指摘される。

”核なき世界”に向けての努力に、核保有国である中国を取り込むコトが出来なければ、その達成は非常に困難なものになると言わざるを得ない。

 

その努力の一環として、広島市が中心となっている広島平和市長会議がある。

この10年で、欧米、ラテンアメリカを中心に、加盟国・地域は149ヵ所、加盟都市も9倍(!)4301都市にまで拡大したが、中国は、この10年で7都市のまま変わらず。 

今年の平和記念式典に、5大核保有国の中、唯一欠席したのも中国で、広島市主催の原爆展が、1度も開催されたコトのない国の1つでもある。

 

中国は、それを日本の歴史認識の問題などを理由にしており、もちろん、正しい歴史認識は必要であるし、日本人として反省すべき点は反省しなければならない。

 

しかし、平和な世界を構築していく努力に賛同できない真の理由は、尖閣諸島問題などで見るように、中国の”底なし”の領土への野心であろう。

(カテゴリー/最近、思うコト:「膨張する中国覇権主義」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/a8a12ea7e8e2bd2deaf24b60b99a4fe0

 

当然、核武装への意志も明白で、中国は、なんとか、世界中のどこからでも核攻撃可能な自国製の原子力空母を手にしたいのが本音・・。

 

マジで実現したら恐ろしい・・。

 

ダライ・ラマが講演するというコトで、平和記念公園の外では、広島在住の中国人が、ダライ・ラマの”中国分裂”に反対するという抗議デモが行われてたようだ・・。

チベット自治区に住むチベット人以上の中国人が大挙して押し寄せ、勝手にポタラ宮殿を観光資源にしてしまったというのは、周知の事実・・。

 

まあ、政治的には、共産党の一党独裁なんて国だけに、正しい情報も伝わらないのかもだが・・。

 

それでいて、経済は自由化なんだから、コワイねぇ・・。