島の桜 その瞬間に止まってみる

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とびしま海道に住んでいると、島に桜の名所はありますか？と聞かれることがあります。
ん？とすぐに閃かないのですが、
それなら、県民の浜と下蒲刈の大平山と、あとあそこの寺と、そんな感じに浮かんできますが、
島全体に春の山があるので、ぽつりと数本あるだけでとても綺麗な春の風景を感じられます。



通勤の道であり、たまに走るジョギングのコース。
まだ小さな桜の木ですが、少し前は木の下に水仙が咲いていました。



島の桜が何かというと、海と一緒に見えるという点がいいところです。
橋がつく前のフェリーが動いていた頃を思い出します。



出あいの館の前の桜です。



このあたりもゆっくり歩いてみるといろんな風景があります。
出あいの館という名前はおみやげなどを売っている建物。その先に岬があって数十メートルの遊歩道を歩くところがあります。
建物のあたりからも目の前に小島があって、その先に四国が見えるばしょです。今回の写真は桜なのでそこではありませんが。



まず、出あいの館周辺の桜。そして下蒲刈に渡ると、山の上の道路から弘願寺（ぐがんじ）の上の公園があります。
ここにも桜がたくさん咲いています。



木によって早いものは少し葉がでてきたり、満開の木だったりしますが、
僕が通る時間は誰も訪れていません。たぶん昼もそうです。
人間が自然を支配しているかのようにたくさんさくらに群がっているよりも、
遠目に自然の中の一部としてみる方が、綺麗な桜がみえますね。
どこか山の奥の方に大きな一本の桜。そして花見をしている集団がそこにいない。そういうのを見てみたいです。



このあたりでバイクを止めて写真を撮っていると、前にこの場所とある音楽を合わせて記憶していることを思い出します。



一度過去の記憶に戻った後は、また現実に戻って晴れた天気の心地よさが感じられます。
人間の感覚は、うまくコントロールできないと情報がいっぱいでパンクしますね。
認知症もこのパンクすることを避ける方法かもしれません。



そういえば、膝が痛い、腰が痛いという人が病院に行くと筋肉が弱った老化によるものとして
筋肉を付けるトレーニングをしてきます。それで痛めてうちに来る人がいます。
筋力が弱ったではなく、力の入れすぎが制限しているので緩めればいいのです。



頭も老化が進むから記憶できるようにトレーニングするのではなく、若いうちから、
情報過多にならないトレーニングがいるのでしょうね。
そのためには、目の前のものをしっかり感じるということ。



島の老人は、うちの両親を含めて、ぼけていませんね。



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