チキンと夏野菜カレー

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昨日の朝、家を出るときはまだ少し曇りがちでしたが、向かう先の
空は少し青く、雲はまだまだ夏はほどとおいといった薄い雲でした。



毛筆で書かれた文字がかすれたときのような雲。細部まで見ると
よくできているものです。絵のようです。



先週の雨はよく振ったのでもう夏の水は足りている感じです。
あとは少しずつからっとした夏を待つだけ。

それにしても時間がたつのが早すぎる今日この頃です。
これはなんなんでしょう。もう1年の半分以上過ぎてるんですからね、
まあ、たしかに四国には良く行きました。技術も少し変わってきた。

あとは、自分の主張をしっかりすることですかね、残り半年頑張らねば。



この日、行きたいと思ったところ。ＣＯＣＯ壱番屋。
頭で考えるより、体がふらっと行きたい先へ。

選んだのはチキンと夏野菜カレーです。

昼食の時は文庫本はもっていくのですが、この日にもっていたのは
野口晴哉の下朴の下駄。
奥さんの昭子さんのエッセイなのですが、目が見えなくなったときのことを書いていました。

目が見えないと味わうという楽しみが増えたと書いている。

なるほど、そういうものかと思ったのも、僕が月一回勉強会に参加しているときも
目の見えない人と一緒に食事をします。

そこで、ひとくち口に入れては目を閉じて味わっていると、
おもしろいものですね、いろんな映像が出てくる。

カレー煮込んでいる調理人の姿、ゴトゴトいっている出来上がり直前のカレー。
そして次に、自分の子供の頃の夏。

日が長いときは家族が畑にいったまま戻ってきません。
迎えに行くと、そこにはきゅうり、トマトがなっているわけです。
もう少しと日が沈む前に取り入れている光景。

夏野菜のカレーは、目を閉じて食べると楽しい映像が浮かびます。

変なひとにみえないように、こっそり目を閉じて食べる。
暫く癖になりそうです。

目をあけてカウンター席から調理している場所を眺めると
忙しそうに見えていた店員さんが、今度は作るのが楽しそうに見えた。笑顔もいい。
目を閉じるで「見る」ということを意識すると、よーく見えるものです。



さて、こちらは川尻港。向うに見える島は大崎下島です。
少し風のある心地よい昼下がりでした。



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