金星太郎日記

教室は宇宙船 どこへだって行ける けやきのこずえに続く青空… 谷川俊太郎の詩より 

楽しいドッジ教室2012

2012年01月13日 06時16分15秒 | Weblog

県協会北信支部からインストラクター派遣依頼があり、長野市立M小学校へ毎月2回ほど通っている。

今回で10回目となったが・・・、子どもたちも慣れてきてドッジボール教室が待ち遠しいようだ。
ドッジ教室は、いつもジャンケンで指の体操をしてストレッチをする。
グー・チョキ・パーをやるだけで盛り上がるのは不思議だ。単純だけど、きっと大人でも無心でやればジャンケンするだけで、すぐに打ち解けて楽しくなるにちがいない・・・、と思った。

暮れにはサンタクロースをご招待。ミラーストレッチの応用で、「一発ギャグ大会」をやってみた。
せんだみつおの昔のギャグ「なは、なは、なは、・・・」をやって、ウケてくれたのはお母さんたちだった。
「そんなの関係ネェー・そんなの関係ネェ―・オッパッピー」
「ドドスコ・スコスコ・ドドスコ・スコスコ・ラブ・注入ぅー」
いろいろ出たが、やはり人気なのは「コマネチ!」だった。小学生にもビートタケシがいまだに影響力絶大なのか?
和やかな雰囲気の中で身体が自然にほぐれてゆく。

3年生以下のちびっこ対象とはいえ、ドッジボール教室は楽しく愉快に、そして自然に無理なく身体を動かす・・・。これがポイントだ。
鬼ごっこもけっこう走りまわって体力が消耗する。
「最初の鬼は、先生だよ!」と言って、走り出したのはいいが、なかなか捕まえることができない時がある。息が切れてくる。

先月、上田市で行われた日本協会主催のドッジボール教室で学んだ「ボール運びリレー」や「しっぽ取りゲーム」も試してみた。
ゲームをしながら筋力や俊敏性を養う。

低学年の子どもたちはドッジの基本動作の「逃げる・かわす」が大好きだ。
Iちゃんは必ず「にげるゲームをやりたい!」と言ってはしゃぐ。
「捕ってはいけない」ルールで、ワンバウンドも「アウト!」
ひたすら逃げ回るしかない。でも、身をかわす技能も大事・・・。

手のひらを使わないグ―キャッチや床にたたきつける投球も指導した。うまくとれない子には下から投げてあげてお腹で捕るように指導。片手で投げられない子には両手で投げても良いと助言。

最後に、正式なコートで試合をする。お母さん方にデジタイマーの操作をお任せし、高学年の選手には線審のお手伝いをお願いした。
人数が足りない時は4年生の子も加わって試合をするが、その場合は左投げ(利き腕でない方の手で投球)にする。
「アタックできてうれしかった。」
「逃げ回って最後まで生き残れて楽しかった。」
「もっと試合をやりたい・・。」
子どもたちは本当に素直な感想を言ってくれる。

ところで、子どもの実態に合わせてルールや指導法を工夫して柔軟に対応するのがインストラクターの仕事である。
それとは対照的に、公式試合の審判員の仕事はあくまでルールに則って冷静に毅然とジャッジするのが仕事・・・。
この両者を上手に使い分けて、きめ細かに実践していくことが「ドッジボールの普及」のためには重要だと感じている。

Mドッジクラブの指導者にも「普及の重要性」を訴えて、森浩美氏(日本協会元理事長)の講演集「FEEL THINK ACTION」の冊子を買っていただいた。

「・・・こういう世の中だからこそ、ドッジは最適なのではないかと思ったんです。ドッジの語源は逃げる・かわすという意味です。本来それは卑怯だとかマイナスのイメージがありますが、ドッジはかわすゲームだよっていう名前が堂々と付いているわけです。立ち向かえというのがスポーツですよね。でも、ドッジはうまく逃げたって褒められる。こんなスポーツはなかなかありません。うまく逃げ通せればヒーローになれる。つまりマイナスイメージさえ、プラスに転換できる。・・・逃げてもいいんだ、そう思えばスポーツや遊びから遠ざかっていた子どもも、ドッジなら入って来られる。そういう意味では間口が広い。結果、仲間も友人も増えます。だから、ドッジに込めた思いをより多くの子どもたちに伝えることが可能です。・・・」(同書17ページより)

2012/01/12