金星太郎日記

教室は宇宙船 どこへだって行ける けやきのこずえに続く青空… 谷川俊太郎の詩より 

ドッジフェスタ2011

2011年02月03日 06時49分04秒 | Weblog
昨年に続いて県下のドッジボール競技の普及とチームの交流を目的に、第2回ドッジボールフェスティバルが開催された。運営に携わった感想等を述べたい。

会場の長野運動公園体育館には寒風の中、早朝から選手と付き添いの保護者の皆さんが列を作っていた。
北信支部の皆さんにはコート作りや駐車場係をお手伝いいただき、ありがたかった。お陰さまで時間通りに開始できたことに感謝したい。

16チームがエントリーしたにもかかわらず、インフルエンザの流行のため2チームが棄権し、14チームの出場となった。
この企画の特徴は、普段ドッジボールを学校でやっていてもなかなか交流の機会がない学級単位のチームが交流できること。また、クラブチームであっても上級生の陰に隠れて活躍の場が少ないジュニアチームなどがのびのびとプレーできることだ。

開会式では仲良く円陣を組んで気勢を上げ、みんながやる気満々の表情だった。どのチームもまとまって行動していてびっくりした。

ダンスのお姉さんが登場し、頭と身体を使うストレッチ体操を教えてくれたリ、フロアいっぱいに広がって走ったり歩いたり、這って進んだり、身体をたっぷり動かして汗を流した。インストラクターや審判員も加わり列を作ってジェンカも踊った。
会場は和やかな雰囲気で盛り上がった。

ドッジボールクイズは意外と意見が割れて楽しかった。以下のようなものだ。(昨年放映されたNHK教育テレビの番組「ちかランド」を参考にさせていただいた。)
【ドッジボールの捕る動作の練習になるのは次のどれでしょう?】
① 給食の配膳
② ゴミを取る
③ フラフープ

【投げる動作はある掃除をするときの動作を繰り返すことで上手になります。さて、それは次のどれでしょうか?】
① 窓ふき
② ホウキ掃き
③ 雑巾がけ

交流試合では1チームあたり7試合を行い、ドッジボールを楽しんだ。オーバーラインやアウトプレーも多かったが、審判員が丁寧に助言してくれてありがたかった。
チームから出ていただいた運営協力員のお母さん方がデジタイマーの操作や記録を書いてくださり、とても助かった。

以下は学級チームの選手の感想である。
「試合の中で、Gチームと対戦した時は8対11で3点差でした。ここからだんだん差がなくなってきて、最後の試合、Mチームとの対戦では引き分けでした。私はこの試合が1年間で一番いい試合だったと思います。」
「自分たちの良かったところは、あきらめずに戦えたこと、前の試合で負けてもそれを引きずらなかったこと、誰かが当たっても悪口を言わなかったところ。今まで一緒に戦ってくれたみんな、ありがとう。今までやさしくしてくれて、ありがとう。」
「これまでたくさん練習して、今日いつもよりたくさんスキルアップできて、うれしかった。練習の成果が出せたなぁと思います。前の大会ではたくさん当たってしまったけど、今日は前半の試合でぜんぜん当たらなくなった。長野県ドッジボール協会の皆さん、先生、お母さん方、そしてクラスのみんな、ありがとう。」

「他のチームはジャンプボールの時、何か一つの言葉を言っていた。みんなちがうことを言っているとごちゃごちゃしてしまうが、声をそろえて言うとまとまってくるし、くずれることなく積み上がっていくのではないか。」
「みんなが心をひとつになって戦えた。グループ7位になってしまったけど、閉会式でチーム1人の賞状をもらう時、R君が呼ばれてすごいなと思った。次に、ぼくの名前が呼ばれてびっくりして賞状をもらいました。とてもうれしかったです。」
「声がけはおなかの底から大きな声が出せた。フォローが何よりもたくさんあった。たくさんの方々にあいさつができた。前の試合の時より練習時間も増えてスキルアップして2チームとも強くなった。先生の言った『大切にしよう6ヶ条』はすべて守れて、うれしかった。」

「せなかを向けて当たる人が少なくなって良かったです。誰かが当たってボールが自陣の内野にある時、積極的に取りに行ってとてもよい。取るボールは取る、取れないボールはよけるのがちゃんとできていた。」
「かまえる時は、こしを低くしてとる。ボールを取る時は、おなか・腕・目で取る。投げる時は、1・2・3で投げる。自分の立てた目標(あいさつ)をこなすことができて良かった。」
「他のチームは1列に並んで全体で動いて、誰かが当たってもそのボールを下に落ちないようにみんなで取ろうとしていた。そのすごさに感動しました。このフェスティバルで学んだことはぜったいに忘れません。」
「あいさつの目標は、タイムキーパーをやってくれたお母さんたちに『ありがとうございました』と言えて良かった。これからの生活に中でもそういうことができればいいと思いました。」
「最初はたくさんあたって、残り1人で終わってしまいました。でも、声がけは一番でした。一人一人が声を出してがんばっていたからです。目標が一つ達成できました。この最高のクラスでドッジボールができたこと、すごくうれしいです。」

子どもたちの成長の姿が良く表れている感想だ。
これからもこうした初心者・初級のドッジボール交流を地道に続けていきたいと願っている。
改めて協会役員、インストラクター、審判員の皆様のご努力に感謝しつつ今後のご支援に期待したい。

2011/1/31