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風にころがるTシャツ展~砂浜美術館レクチャー

2019年06月18日 | 大洗町の話題

風にころがるTシャツ展2日目。夕暮れの大洗サンビーチ津波避難施設(通称ビーチセンター)近傍の波打ち際に、Tシャツアートの聖地である高知県黒潮町から「砂浜美術館」デザイン室長の西村優美さんが飛行機に乗って遠い旅路をお越し下さいました。

大洗で初開催の「風にころがるTシャツ展」は、砂浜美術館の「Tシャツアート展」のひらひらフレンドシップ事業としての開催です。

この大洗版Tシャツ展を企画した栗原敬太さんは、ひらひらと舞うTシャツの様子を「風にころがる」と表現し、大洗の美しくも緊張感を合わせ持つ抜き差しならぬ厳しい海環境を肌で知り、生きる、栗原さんならではのロック魂の気配が漂う言葉とともに、Tシャツはしなやかに舞っています。

 

サンビーチの展示会場を後にして、日没頃から「NPO法人大洗海の大学」キャンパスで、西村優美さんによる砂浜美術館のレクチャーが行われました。

平成元年に誕生した「砂浜美術館」と「Tシャツアート展」がどのように形成されたのかという黎明期の話や、青年海外協力隊でモンゴルに行っていた西村さんが砂浜美術館の活動に関わるまでの経緯と、そうした彼女のバックグラウンドにある多様な交流を楽しむ思想が近年のTシャツアート展で発揮され、砂浜美術館がさらに展開・深化していることを強く感じた講演でした。

 

ここで記しておきたいのは、30年の歴史を持つ老舗芸術祭でありながら、アートが身近でない人々にとってもその面白さが体験できるアートであり、参加しやすいように工夫されているところです。

近年国内に広がる巷の芸術祭の傾向としては、アーティストの作品を鑑賞しに地方へ旅に行くという筋書きを感じますが、Tシャツアート展は「欽ちゃんの仮装大賞」のような(ひょうきんな喩えでスミマセン)市民皆で楽しむ空気も感じつつ、集められた約1000枚のTシャツが並ぶ壮観なアートの1ピースして気軽に参加できる喜びと達成感があります。

地域において、観光振興、芸術の追求、どの立場からも欲が強く出すぎたり、逆に自身の思いを出せずに我慢していたり、または利用客や観光収入の数字を求めすぎたりして、歪みが生じ、いつの間にか「楽しめない誰かの居る」イベントとなるおそれがあります。砂浜美術館では「ここが好きだ」と言える意味を失わないように問い続け、細心の注意を払いながら常に「楽しめない誰かの居る」問題が生じないようにディレクションは常に見直されているようです。

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