地酒 玉川ブログ The Tamagawa sake blog

京都府京丹後市久美浜町の日本酒蔵元
木下酒造の日頃

「裏西」~ハーパー杜氏はかく語りけり~

2011年12月28日 | 蔵日記
狐の嫁入りの贈り物

冬の初め、丹後半島の気候には特有の現象が見られます。
気持ちのいい晴天だと思って出かけると、あっという間に激しい雨と強烈な風に
襲われ、あわてて室内に逃げこむと、いつのまにか再び晴れている。

この現象は「裏西(うらにし)」といい、地元の子供は「弁当忘れても傘忘れるな」と
教えられるとか。この裏西のおかげで、しばしば「狐の嫁入り」状態が起こります。


先日、出かけたときの話です。

いつものように降ったり止んだりを繰り返したあと、蔵から5分ほどのところで、
おなじみの狐の嫁入りになりました。ふと空を見ると、息が止まるほどくっきり
した、美しい虹がかかっています。

これが、私にとっては三重にびっくりさせてくれる虹でした。

まず、虹の七色――赤、橙、黄、緑、青、藍、紫が、それまで見たことがないほど、
くっきり鮮やかだったこと。

次に、出ていた場所。久美浜湾の端から端まで、蔵の前にある甲山(かぶとやま)を
囲むような形で完璧なアーチを描いています。

最後は、虹が一つではなかったことです。

そのとき撮った写真をご紹介します。



どうです、甲山の上に広がる虹のこの美しさ!!……と言いたいところですが、
素人が携帯でとった写真の悲しさで、十分には魅力を伝えられないもどかしさ。



ダブルの虹なのはわかるでしょうか?



ほんとに、この程度の写真で申し訳ない。
でも実物は息を呑むほどの見事さでしたよ。


  杜氏
    フィリップ・ハーパー

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