狐の嫁入りの贈り物
冬の初め、丹後半島の気候には特有の現象が見られます。
気持ちのいい晴天だと思って出かけると、あっという間に激しい雨と強烈な風に
襲われ、あわてて室内に逃げこむと、いつのまにか再び晴れている。
この現象は「裏西(うらにし)」といい、地元の子供は「弁当忘れても傘忘れるな」と
教えられるとか。この裏西のおかげで、しばしば「狐の嫁入り」状態が起こります。
先日、出かけたときの話です。
いつものように降ったり止んだりを繰り返したあと、蔵から5分ほどのところで、
おなじみの狐の嫁入りになりました。ふと空を見ると、息が止まるほどくっきり
した、美しい虹がかかっています。
これが、私にとっては三重にびっくりさせてくれる虹でした。
まず、虹の七色――赤、橙、黄、緑、青、藍、紫が、それまで見たことがないほど、
くっきり鮮やかだったこと。
次に、出ていた場所。久美浜湾の端から端まで、蔵の前にある甲山(かぶとやま)を
囲むような形で完璧なアーチを描いています。
最後は、虹が一つではなかったことです。
そのとき撮った写真をご紹介します。
どうです、甲山の上に広がる虹のこの美しさ!!……と言いたいところですが、
素人が携帯でとった写真の悲しさで、十分には魅力を伝えられないもどかしさ。
ダブルの虹なのはわかるでしょうか?
ほんとに、この程度の写真で申し訳ない。
でも実物は息を呑むほどの見事さでしたよ。
杜氏
フィリップ・ハーパー
冬の初め、丹後半島の気候には特有の現象が見られます。
気持ちのいい晴天だと思って出かけると、あっという間に激しい雨と強烈な風に
襲われ、あわてて室内に逃げこむと、いつのまにか再び晴れている。
この現象は「裏西(うらにし)」といい、地元の子供は「弁当忘れても傘忘れるな」と
教えられるとか。この裏西のおかげで、しばしば「狐の嫁入り」状態が起こります。
先日、出かけたときの話です。
いつものように降ったり止んだりを繰り返したあと、蔵から5分ほどのところで、
おなじみの狐の嫁入りになりました。ふと空を見ると、息が止まるほどくっきり
した、美しい虹がかかっています。
これが、私にとっては三重にびっくりさせてくれる虹でした。
まず、虹の七色――赤、橙、黄、緑、青、藍、紫が、それまで見たことがないほど、
くっきり鮮やかだったこと。
次に、出ていた場所。久美浜湾の端から端まで、蔵の前にある甲山(かぶとやま)を
囲むような形で完璧なアーチを描いています。
最後は、虹が一つではなかったことです。
そのとき撮った写真をご紹介します。
どうです、甲山の上に広がる虹のこの美しさ!!……と言いたいところですが、
素人が携帯でとった写真の悲しさで、十分には魅力を伝えられないもどかしさ。
ダブルの虹なのはわかるでしょうか?
ほんとに、この程度の写真で申し訳ない。
でも実物は息を呑むほどの見事さでしたよ。
杜氏
フィリップ・ハーパー