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「竹下村誌稿」を読む 301 教育 4

(掛川図書館のクロガネモチの実)

午後、掛川古文書講座に出席した。次回は現地見学会であるが、バスが一台となり、参加者は抽選となった。くじ運は良くないが、今回は外れの7人のくじを引くようになったので、くじ運の悪さが幸いして、参加出来ることになった。

忘れていたが、十一月三日だったか、藤枝のまんさんかんで渋柿を購入、31個加工して干した。代価は1200円ほどであった。これで合計127個となる。

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      第三節 明治維新後に於ける小学教育

王政維新となり、政府は鋭意諸般の施設をなし、教育の制度も面目を革(あらた)め、殆んど一変するに至る。明治五年八月、学制を布き、大中小の三階級の学区を定め、全国画一主義を採り、国民教育の大方針を示し、学事諸般に亘(わた)る施設を規定す。吾国教育の制度は、ここに統一の端緒を開けり。

この時代に於ける小学は上下二等に分かち、下等小学は六才より九才まで、上等小学は十才より十三才まで、上下通じて八年間に卒業せしむ。下等小学の教科目は綴字・習字・単語・会話・読本・修身・書牘・文法・算術・養生法・地学大意・理学大意・体操・唱歌の十四科目にして、上等小学は下等小学科の外、史学大意・幾何学大意・博物学大意・化学大意の四科を加え、外国語の一、二・簿記法・図学・天球学の四科を随意科とす。
※ 綴字(つづりじ)- 国語の場合は、漢字の読み方を仮名で表すことを意味する。
※ 書牘(しょとく)- 手紙。書簡。書状。


小学区内の就学経費、その他学務に関することは、学区取締を置きてこれを担任せしむ。而して小学校設置費用は、小学区内において負担せしめ、政府は各府県人口一人に付九厘に当る補助金を支出して、小学教育の普及を図れり。爾来、教育のこと駸々として長足の進歩をなし今日の盛況を見るに至る。この教育の方針は幾多の曲折を経(へ)隆替ありといえども、要するに一伸一張、間断なき進歩と云うべし。
※ 駸々(しんしん)- 月日や物事の速く進むさま。
※ 隆替(りゅうたい)- 盛んになることと衰えること。栄えたり衰えたりすること。
※ 一伸一張(いっしんいっちょう)- 物や勢力などが少しずつ伸びて広がること。


同六年十二月十二日、竹下・横岡・横岡新田・牛尾・嶋・番生寺・志戸呂を第百九十五番小学区となし、本村常安寺を仮校舎に充て、竹下学校と称し、権田龍を訓導試補に任じ、寺子屋の師匠等これを助け、また幹事を置き、父兄を勧誘して子弟を入学せしむ。これに於いて、従前の寺子屋は概ね廃せらる。この時に在りては、こと草創にして百事不備なるを以って、生徒の数も僅かに六十一人なりし。
※ 訓導(くんどう)- 旧制度の小学校・国民学校の正規の教員の職名。現代の教諭に当る。
※ 試補(しほ)- 官庁で、ある官職に任命される前の事務見習い。
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