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「家忠日記 五」を読む 31

(散歩道のナデシコ)

午後、静波の古書店倉庫へ出かける。T氏と久し振りに会い、40歳の年齢差を意識することなく、3時間ほどお話した。帰りに、金谷宿から出た古文書を、プラスチックケースごと、未整理のまま借りて来た。どんなものが出て来るか、楽しみである。

「家忠日記 五」の解読を続ける。

 天正十七年(1589)丑三月
 三月大
一日 戊申 竹与次郎、御大方様御煩い、見舞い越され候。
      西郷衆と本田中務同心衆、喧嘩候。双方一人ずつ成敗候。
※ 成敗(せいばい)- 処罰。特に、死罪・斬罪にすること。
二日 己酉 雨降り。松平弥三郎所へ振る舞いにて越し候。
三日 庚戌 松平弥三郎、戸田左衛門、ふる舞い候。
四日 辛亥 板倉四郎右衛門所にふる舞いにて越し候。
五日 壬子 鵜殿八郎三郎所へふる舞いにて越し候。
      晩は隣衆ふる舞い候。

六日 癸丑 
七日 甲寅 
八日 乙卯 
九日 丙辰 晩より雨降る。
十日 丁巳 雨降り。

十一日戊午 夜、天野三郎兵衛所へ、火事出来候。
十二日己未 
十三日庚申 
十四日辛酉 
十五日壬戌 

十六日癸亥 雨降り。
十七日甲子 小栗二右衛門所へ、振る舞いにて越し候。
十八日乙丑 晩、雨降る。小性衆ふる舞い候。
十九日丙寅 本田佐渡守所へ、ふる舞いにて越し候。
廿日 丁卯 本田佐渡同心、天野孫三所へ、振る舞いにて越し候。

廿一日戊辰 雨降り。
廿二日己巳 如雪へふる舞いにて越し候。
廿三日庚午 跡部大炊助所に連歌候。
廿四日辛未 根来衆、宰相所へ、振る舞いにて越し候。
廿五日壬申 小栗又一所へ、ふる舞いにて越し候。

廿六日癸酉 雨降り。水野清六所へ、ふる舞いにて越し候。
廿七日甲戌 花揚院に粥の振る舞い候。
廿八日乙亥 連歌候。
廿九日丙子 
晦日 丁丑 家の材木届け候。山家(やまが)へ人数越し候。


 天正十七年(1589)丑四月
 四月小
一日 戊寅 初時鳥(ほととぎす)聞き候。
二日 己卯 跡大炊助所に、夢想連歌候。
三日 庚辰 板倉四郎右衛門所に、夢想連歌開きのふる舞い候。
四日 辛巳 初海松、鵜殿八郎三郎所より来し候。
※ 海松(みる)- 海藻(緑藻)の一種。世界の熱帯から温帯の海に広く分布し、浅い海中の岩礁上などに生育する。
五日 壬午 井野二郎左衛門所へ、ふる舞いにて越し候。

六日 癸未 雨降り。小栗忠蔵所へ、振る舞いにて越し候。
七日 甲申 雨降り。
八日 乙酉 雨降り。
九日 丙戌 
十日 丁亥 普請出来候。
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