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なぶら館で “まぐろづくし”

(まぐろづくし)

日曜日、おひつ納めの後、同じ御前崎市の「なぶら館」に行く。目的は少し遅い昼食を食べるためである。ちなみにこの「なぶら」は漁師の言葉で「カツオの群れ」のことだという。車中で御前崎のSホテルの話が出た。下の娘は亭主と灯台に遊びに行った時、廃業したようで、更地になっていたという。女房はおしまい頃に行ったら、バイキングといってもろくなものが出なかったと話す。Sホテルは有名な幽霊スポットだったという話を聞いた。潮流の関係か、Sホテルのすぐ前に死体が漂着することが一度ならずあったという。この世に思いを残した死者たちが出て来たのだろう。そんな話をしたが、信用されなかった。

なぶら館には今日も客が「群れ」ていた。下の娘のリクエストでお寿司屋さんに入った。「まぐろづくし」と味噌汁を注文した。見本では「おべっこう」が8個並んで美味そうに見えた。静岡県中部地区ではにぎりやちらしに使うマグロの薄切りの切り身のことを「おべっこう」と呼ぶ。この地方だけの言い方のようだ。静岡に来てはじめて知った。

出てきたら、魚の大きさはまずまずだが、シャリが少し透けて見える。そんなに薄く切ったようには見えなかったが女房は見本と違うという。シャリも少ないというがシャリの少ないのは魚を味わってもらうためだろう。自分は値段なりに美味しいと思ったが、女房は不満のようであった。マグロも値上がりし、今までのようには食べられない時代が来る。贅沢言っちゃいけない。

味噌汁の具はその時々で違うらしく、店員に聞いてくれと書かれていた。聞くこともしなかったが、何か得体の知れないものとして食べた。後で魚屋さんに並んでいるのを見て、多分「サケの白子」だと思った。一盛、300余円と安い。女房は次は別の店で食べようとまだこだわっていた。見本がきっと出来すぎで、きっと美味そうに見えたのであろう。
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