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無名の滝と奥山温泉

(奥山温泉)

赤沢宿を散策した後、山梨県南部町の奥山温泉へ行った。国道52号線沿いにある、巨大な筍のモニュメントが建つ、道の駅「とみざわ」から、西の山中へ入っていく。富沢町は町村合併で今は南部町となった。

途中「先祖」という名前の、山行記録に宿として良く出てくる民宿がある。変わった名前なので覚えていた。ここは篠井山、田代峠、徳間峠など山梨県と静岡県の県境の山々に行く通り道なのだ。また東海自然歩道のコース上でもあった。

道路は現在改修中で久しぶりに砂利道が続いた。小さな沢をまたぐ調整ダムと橋を兼ねた工事をやっていて、その山側に無名の滝があった。名前はあるのかもしれないが表示されていない。急傾斜の岩壁を少ない水量が流れる。「やさしい滝だねぇ」と女房。何と静かな滝であることか。これなら上から流し素麺でも出来そうだ。工事が終ったら滝の下へ降りられるようにして、素麺滝とでも名付ければ、奥山温泉の途中で子供を遊ばせるにいいスポットになりそうだ。


(無名の滝、「素麺滝」?)

奥山温泉はさらに福士川に沿って、改修途中の山道を登った先にあった。午後3時半、終りが5時のため客は10人ほどで貸切同然だった。それでも昼間は駐車できないほど客がいたという。やや温めでいくらでも入っておれる。女房に言わせると「さらさらしていながら肌がつるつるになる、入ったあとはお化粧もする気にならない温泉だ」とすいぶん気に入ったようだ。おかげで、女房が出て来るまでけっこう長い時間待たされた。


(犬温泉)

5時前、館内放送に追い出されるようにして出た。外に「犬温泉」と看板が立ち、テントの下に浅い湯舟があった。温めのお湯が出しっぱなしになっていた。連れて来ればムサシが喜ぶかねえ。どうだろう、水が嫌いな犬だから。「奥山温泉」が35湯目の日帰り温泉である。
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