きのくに国語の会

小学校の国語科授業について2ヶ月に1回程度の研修会をおこなっている本会の活動を紹介するブログです。

第52回きのくに国語の会を開催しました。

2017-07-10 08:52:01 | 活動報告
第52回きのくに国語の会は、6月24日(土)14:00から附属小学校のオレンジルームにて22名の先生方にお集まりいただき開催しました。
今回は、和歌山市立四箇郷小学校の上野麻衣子先生が6月7日行った1年生の説明文「くちばし」の授業ビデオ参観を通した授業研究を行いました。
 発表していただいたのは、 「このくちばし なんのとり」~1ねん3くみ くちばしくいずたいかいをしよう~という単元名で行われたこの実践。
「読むこと」と「書くこと」をリンクさせ、学校図書館の活用も視野に入れた構成で、1年生のこの時期の子供たちが、単元を通して、意欲を持続させながら取り組めるような工夫が随所にみられる実践の発表でした。
 以下に参会者のコメントを一部紹介させていただきます。






【参会者のコメントより】
★授業のビデオをみせていただき、たっぷり時間を取って話し合いできたので、大変勉強になりました。この単元でつけたい力を達成するために、掲示物にも工夫を凝らし、やっと字を覚えた子供たちに視覚からも理解できるようにされていました。
★授業を見させていただき、1年生でも友達の意見にきちんと反応できていて、日々指導されていることがわかりました。
★同じ1年生を担任しているので興味深く授業を見せていただきました。板書の工夫、子どもへの興味付け、ヒントカードなどたくさんのアイデアがあり、また私もやっていきたいと思いました。1年生のこの時期の実態を受けて、どの程度できていればよしとするかというのが悩みの種です。まず1時間、きちんと授業に向かう姿勢をもたせる展開になるようにと考えるのにも苦労しています。「この1時間でどんな力を」ということを厳選しながら毎日の授業を作っていこうと思います。
★子供たちが意欲をもって学習するための工夫がたくさんありました。私も普段から心がけていきたいと思いました。準備の大切さも感じました。教師主導で進めていくようにならないように気を付けていきたいです。
★クイズの構成を知ることで、問いと答えになっている説明文の構成をおのずと学ばせることができていることがわかりました。クイズを出したい!だから書けるようになりたい、本を読んで調べたい、すらすら読めるようになりたいという学ぶ意欲につながっていると思いました。
★上野先生の実践をうかがい、自分は単元の見通しをしっかりもって学習計画を立て切れていないことに気づかされました。これからやっていこうと思います。
★上野先生の準備(板書、支援、単元計画、児童をひきつけるしかけなど)の素晴らしさを見せてもらい、自分を反省するとともに、とても勉強になった。丁寧さの中で子どもに確かな力をつけていく必要であると感じました。
★説明文の中身を動作化も加えて学ばせていて、子供たちが次も何かの説明文を読みたいと思えるようになるなと感じました。
★学校図書館との連携で、子供たちが意欲的に取り組んだ実践を聞かせてもらえてありがたかったです。書くことがまだ難しい一年生の段階での単元の作り方やふり返りのさせ方など勉強になりました。
★授業者のきめ細やかな指導で、一年生の一学期でもここまでの授業ができるというのが素晴らしかったです。本時でも授業の準備がしっかりされているのがよくわかりました。
★可視化がしっかりできれば、授業での共有化につながり、子どもが目指すべきゴールへ向かっていけるということが少しわかったような気がしました。
★国語科で、1年生の子供たちにとってわかりやすく、単元を通して楽しく学習できるように設定されているのが素晴らしかったです。上野先生の授業への取り組みの姿勢を改めて見習いたいと思いました。また、図書館司書の先生とも連携されており、読書が好きになる子供を育むことになっているなあと感じました。
★子供の思考を考えれば、「キツツキとオウム」、それに「イヌワシ」となっている。イヌワシのように文章から入らずに、具体から入るところを「キツツキ」「オウム」でも行っていれば、表現形式に気づいてくる子もいると思われる。一貫性があればと思った。1年生なので、無理をしないで進めていきたい。
★本時のめあてにせまるために、子供たちにどんな学習活動を設定するかが大事だなと思いました。1年生なのでみんなで学習活動に取り組んだら自然とゴールにたどり着いていたというのがいいなと思います。それを考えて計画するのは難しいですが。つい、あれも、これもと欲張りになってしまうので、精選するということも大事だなと改めて思いました。
★今日のグループ協議の発表では、学級経営の話、教師の話し方、単元構成など視点が色々あった。協議の視点を明確にしていくことで、授業の見方についても研修できるように思った。
★ビデを視聴しながらの事後研は、子どもの姿がよく見えますし、学習の流れがしっかり見て取れるのでとてもよかったです。
★今日のような研究授業のビデオをみてする研修はよかった。
★発表者の負担にならないようにしたいが、授業ビデオを45分流して話し合うのであれば、授業記録を用意してストップしながらがよかったのではないか。子供の声や先生の声が聞き取りにくいところもあったので。自分が発表するときにはできればそうしたいと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第52回きのくに国語の会 開... | トップ | 夏季公開授業研究会のご案内 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿