カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

「カトちゃんケンちゃん」から32年余…

2020年03月29日 | カトちゃん&ケンちゃん
 PCエンジンmini が先日発売されました。キノコさんが関わったタイトルとしては「カトちゃんケンちゃん」「ビクトリーラン」の2タイトルが収録されてます。「カトちゃんケンちゃん」はそのまんまじゃなく、海外版「J,J.&Jeff」として入ってるんですね。キャラクターや攻撃方法が日本版と違うようですが、BGMは変わってないらしいです。例によってキノコさん、自分ではヘタクソでゲームを進行させられないのでYouTubeプレイ動画なんかを見て「ふ~ん。」とうなずくしかありません。情けないおハナシです…トホホ。
 調べてみたら、PCエンジンは1987年10月30日発売。「カトちゃんケンちゃん」は同年11月30日発売ですから、ほぼ「ローンチ・タイトル」と言っていいんでしょうね。作曲を依頼された時点ではまだ世の中にPCエンジンで遊べるゲームが1本も存在してなかったワケです。「波形メモリ」の音も具体的に聞いたことがなくてなんだかモヤモヤ、フワフワした謎めいた雰囲気の中で「想像力」で作曲したような気がします。
 BGMを作曲するにあたってとても大切な情報である「マシンの仕様」。後になってから「波形メモリで6音同時発音可能」と聞きましたが、一番最初「カトちゃんケンちゃん」を作曲しはじめた時には担当者から「4和音使えますよ」と言われたように記憶してるんです。「4和音+2ノイズ」仕様ね。なんでこう伝わったのかはミステリー。でもとにかくキノコさんは
「ファミコンの3和音から、PCエンジンになって4和音。1音増えた!」とめっちゃうれしかったことを覚えてるんです。3和音では表現が難しかった「JAZZっぽい」雰囲気が4和音だと出せるんですよ。専門的になりますが「テンション・ノート」といって例えばメジャー・コードだったら「C」のコードは「ドミソ」の3音で構成されていますが、これを鳴らしつつ4音目で「1オクターブ高いレ」を同時に鳴らすと「Cメジャー・9th(ナインス)」というJAZZっぽい和音に変身するんです。「カトちゃんケンちゃん」のBGMではキノコさん、そりゃもおう張り切って「テンション・ノート」を入れまくりました。はー楽しかった♪
 というワケでPCエンジンmini。ぜひお楽しみください。32年前のキノコさんのハイテンションな様子もちょっとだけ♡想像していただけるとうれしいです。アンタも好きネ♪
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