月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

しろそうめんたけ

2018-09-26 00:34:42 | キノコ
レポーター「今日は、伝統的な製法にこだわったそうめんを作り続けている『くらばり製麺所』にお邪魔しました。こちらが工場長でいらっしゃる蔵梁(くらばり)さんです。
こちらでは、かなり珍しい製法でそうめんを作っていらっしゃるそうですねえ」

蔵梁「ええ、ウチは、全国的にもここだけっていう、『ときどき枝分かれ製法』を守り続けて創業百年になります。」

レポーター「百年!すごい歴史なんですねえ。長い間、守られ続けるだけの価値がその製法にはあったということなんでしょうか?」

蔵梁「そう、この製法で作られたそうめんを食べると、舌触りやのど越しに、独特のひっかかり?みたいなものが生まれるんですな。ツルツル、じゃなくてツルツ、ル、みたいな。
これが、単調なはずのそうめんに、なんていうんですかねえ、アクセントを、いや、そんだけじゃなくて、奥行きと広がり?みたいなものを生むんです。で、食べてても飽きが来ないんだなぁ。いくらでもツルツルいけちまう。」

レポーター「ツルツルじゃなくて、ツルツ、ル、ですね?」

蔵梁「あ、そうそう。ツルツ、ル(笑)」

レポーター「では、今回特別に料理を準備してくださいましたので、試食させていただこうかと思います。」

ズズ、ズズズ・・・

レポーター「うん、おいしい!あっ、思ったよりずっとコシがいいですね!で、この、ときどき麺が太くなる感覚があって、それが舌と喉に、こう。」

蔵梁「そうでしょ!やっぱりね、枝分かれなんですよ。しかもこれは時々じゃないといけない。いっつも枝分かれするとね、からまるんですよ、グチャっと」

レポーター「その微妙な加減が重要ということですか。一見して簡単そうに見えますが、非常に繊細な技術・・・いわゆる門外不出というか、やっぱり先祖代々引き継がれてきたものなんでしょうねえ」

蔵梁「ああ、それがな・・・まあいろいろあって、一筋縄じゃねえのよ・・・枝分かれだけにな!」

レポーター「うまいこと話にオチをつけましたね(笑)以上、『くらばり製麺所』から中継でした!」





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はなおちばたけ

2018-09-20 00:01:27 | キノコ
拝啓

ご無沙汰しています。いかがお過ごしでしょうか。

巷では秋雨をうけて、残暑の夏キノコ大フィーバーの様相ですね。おそらく、昨年・今年と出そびれ続けていた夏キノコのエネルギーがここにきて一気に爆発したものだと思われます。
この酷すぎる暑さは木々にとっては大きなストレスでしょうが、過酷な環境ゆえに菌根キノコに託さねばならない面も大きいと思われ、夏キノコにとっては、もしかしたらプラスかもしれないと思っています。

おそらく今回の夏キノコ祭りはすぐにも終息し、気温が下がり次第、すぐに秋のキノコが始まることでしょう。
木材腐朽系のキノコにとっては極端な暑さと乾燥はマイナスかも・・・などと危惧しておりますが、それでも待ち遠しい秋です。今年も短い秋になりそうですね。

私はと言えば、あいかわらずキノコ観察にあまり時間をとれないのですが、実家に帰ったところ、偶然にも竹やぶにハナオチバタケの群生を見つけたので撮影することができました。
普通種にもかかわらず、ながらく狙い続けて撮れていなかったので良い収穫となりました。写真を添えますのでどうぞご覧ください。

朝晩は涼しいですが、まだ暑さが残ります。体調を崩しやすい時節、どうぞご自愛くださいませ。敬具




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あめりかうらべにいろがわり・・・とかそのへん

2018-07-03 22:01:19 | キノコ
イグチ界に混乱をもたらしまくっているアメリカウラベニイロガワリ周辺のイグチ群。

類似種がいろいろあるようなのだがどれも似ていて、どれが同じでどれが違うんだかまだわかっていない。

さらに問題なのは、今まで味が良いと言われ食用にされてきたのに、海外ではこの仲間に猛毒キノコが知られていること。

今のところ中毒例の報告はなく、安全なキノコとされているようだけれど、もしよく似た猛毒キノコがごくまれに日本で生えたりすることがあれば、その時は・・・ゴクリ(゚Д゚;)

実際に近縁のバライロウラベニイロガワリという高山性キノコは致死レベルの猛毒を持っていると思われる。さいわい見た目が違いすぎるのですぐにわかるけど。


とゆーことで。これを食べたいという方は、家族や知り合いを巻き込まず、自分だけで食べましょう!!


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だいだいがさ

2018-06-24 00:02:14 | キノコ
梅雨入りしてから、どんより天気が続く。雨量はそれほどでないものの、梅雨らしい梅雨だ。

そのかわり気温は低め。ここ数年、6月からかなり暑かった気がするから、ずいぶん過ごしやすい。

テングタケやイグチなどの菌根菌はまだ本番には早い感じ。でもちょっとずつ生えてきているようだ。
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かにのつめ

2018-06-14 22:48:45 | キノコ
梅雨入りしたとはいえ、まだキノコ本番には間があると見て、ウッドチップ公園に足を運んだ。

ウッドチップ公園とは、木の皮などを材料にしたバーク堆肥を植え込みに多用している公園のこと。キノコ観察の隠れスポットだ。

肥えた場所を好むスッポンタケの仲間、カニノツメの姿を見ることができた。

赤い2本の角が向かい合わせにつながっていて、カニのハサミのような色と形をしている。とても臭い。ハエやダンゴムシがニオイにつられてやってくる。カニノツメにとっては、胞子を遠くまで拡散してくれる上得意だ。
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きいろにかわたけ

2018-06-12 23:42:08 | キノコ
いよいよ梅雨入りいたしました!ほぼ平年並みの6月6日。

東海地方はここんとこカラ梅雨のことが多いので、今年はちゃんと降ってほしい!この4月5月は乾燥気味だったから期待できるかもな~。

さっそくの降雨と高湿度だけど、まだ菌根菌の本格発生は少し先。キクラゲ類がまだ元気だよ~。

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カンゾウタケを食べる(恒例)

2018-06-09 22:40:50 | キノコ料理
カンゾウタケのレアステーキ
今年もカンゾウタケを食べたぞっ!

いい感じの牛タン型を見つけちゃったので、衝動的にステーキにしてみた。

今回の工夫点。見た目がここまで肉に似てるんだから、作り方もビーフステーキに似せてみよう!ということで

①焼く数時間前に塩をすりこんでおく
②中は生焼けのレア状態

でやってみたぞ!



結果おいしくない

やっぱりレアはあかんねー。ぜんぜんおいしくない。特にこのカンゾウタケは古い成菌(裏側がすこし褐色を帯びはじめてる)だったから、いよいよ生食はおいしくなかった。きちんと焼いて食べれば幼菌より断然おいしい上物だったのに、もったいないことをしたわ~。
塩味も内側までぜんぜん浸透していなかったので、この点でも失格。

結論として、ステーキはアカンってことやねー。やっぱりスライスしてソテーが鉄板ですわ。

おいしいカンゾウタケソテー(※)の作り方
①カンゾウタケはやや古めの成菌(裏が真っ白か、少し褐色がかるくらい)を使います。
②カンゾウタケは表面のゴミを洗い流し、包丁を斜めに寝かせるようにして厚さ8ミリ~1センチ程度の薄切りにします。
③塩をふりかけ、コショウを少々、さらに片栗粉を軽くまぶします。
【最重要ポイント】塩味を強めに効かせて酸味に負けないようバランスをとること!
④中火で熱したフライパンにバターを入れ、カンゾウタケを1枚ずつ重ならないように並べていきます。
⑤軽く焦げ目がついたら裏返し、もう片面も軽く焦げ目がついたくらいで皿に移します。手早く焼き、肉汁がしみ出てくる前に引き上げるのがポイント。
⑥カンゾウタケを焼いた後のフライパンでしょうゆとみりんを煮つめてソースにしてもいい感じ。温かいうちに食べましょう。冷めると酸味が勝ってしまいます。

※この料理をおいしいと感じられるのは10人中2人くらいです。おいしくないと思った人はあきらめましょう。






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かんぞうたけ

2018-05-31 21:42:01 | キノコ
今年もカンゾウタケの季節になりましたなぁ。

『東のベニテングタケ・西のカンゾウタケ』・・・これは、同じ深紅のキノコとしてベニテングタケ(通称ベニテン)と双璧をなすカンゾウタケを褒めたたえる、キノコ界での慣用句である。
ベニテンは寒冷地を好むシラカバに、カンゾウタケは暖地を好むシイに、それぞれ強いつながりを持つため、日本の東西(正確には南北)で住み分けているように見えるのがこう呼ばれる理由である。

しかし、色こそ似ていても、それ以外の見た目は正反対と言っていいほどに違う。
かたや、真っ赤な傘に白い水玉模様をつけたベニテンがメルヘン世界の妖精ならば、かたや、動物のベロを連想させるようなカンゾウタケは、水木しげる世界のモノノケであろう。

また、両者は生活スタイルもまったく違う。
ベニテンはシラカバなどの樹木の根にとりついて共生し、列をなすようにして地上に生えるのに対し、カンゾウタケはシイの大木の心材を分解して、木から直接生える。
ひとことで言えば、カンゾウタケはシイの木にとって害でしかないのだが、まあそんなことは脇に置いておこう。

注目するべきは、味だ。この二つのキノコを食べようと思ったときに、この両種の断絶はMAXになる。

ベニテングタケは強い旨みを持つキノコだ。その旨みは広いキノコ界でもトップクラスであり、数ある栽培食用キノコのいずれをも凌ぐとまで言われている。が、残念なことに・・・有毒である。
一方のカンゾウタケ。
こちらは毒をもたない。毒をもたないから美味しいかというと、それがなぜか・・・酸っぱい。何をどうしたらこんなことになったのか、キノコが酸っぱいってのは奇妙なのを通り越してほとんどジョークの領域だが、ともかく意味もなく酸っぱい。
その酸味を生かそうとしてか、生で食べる向きもあるという。いったいどこまでキワモノ道を突っ走る気なのか。


似ても似つかないこの二つのキノコ。『赤い』という以外、なんの共通点もないようだが、ひとつだけ共通点がある。『個性的』だということだ。

とがりすぎた個性は勲章である。ベニテンとカンゾウタケは、ハンマーが届かないくらい伸びて打たれようがなくなった出すぎた杭なのだ。私はこのキノコたちに称賛を惜しまない。





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うめはるしめじ

2018-05-14 21:01:31 | キノコ
梅林といえば、春しめじ!

毎年見つけるのに苦戦させられるキノコ、今年はお目にかかることができました。場所はなんと、キノコの先生の自宅のお庭でっ!\(~o~)/

先生の自宅の庭はエノキタケやツバキンくらいならもちろん、オニフスベが生えた実績もある由緒あるキノコ庭だが、ほんのちょっと歩いた距離に黒モレルやキヌガサタケのスポットまである。いったいどんな修行をしたらそんなキノコ魔力がさずかるのか!?



ハルシメジは晩春から初夏にかけてのわずかなあいまにバラ科の植物(主にウメ)の足元に発生する。

私の父に話を聞いてみたら、子供のころに何度か食べたことがあるという。毎年のように採って、三杯酢で食べていたとか。昔は梅の木を庭に植える家も多かったから、よく知られていたのだろう。



でもこのキノコ、見た目だけなら有毒のクサウラベニタケにそっくりなので、そう考えるとけっこう怖かったりする。まあクサウラさんがこの季節の梅林に生えるはずがないとアタマではわかってるんだけどねー。


ちょっとわかりづらいけど梅の木をバックに。
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じょうかいぼん

2018-05-10 22:23:03 | 動物
一見カミキリムシ風だがカミキリムシではない。その名はジョウカイボン。春の終わりから初夏にかけて、やたらよく見かけるヘンな名前の昆虫。

雑食性の虫で、以前キノコを食べるのも見たことがある。ほとんどの昆虫が偏食ななかで、動物食・植物食・菌食、オールOKってのは、かなり珍しい。

春菊の花にやたら集まってくるのは、花に寄って来る虫を狙ってるのか、それとも花粉狙いかな?

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しゅんぎく

2018-05-07 23:57:26 | 植物
これ何の花かわかる?シュンギクの花だよー、きれいでしょ。

あまり知られてないけど、シュンギクは野菜の中でも屈指の美しさをもつ花を咲かす。食べて鑑賞して、ついでにタネも採れる、一粒で三度おいしいステキな野菜なのだ。

去年の冬に畑で育てていたのが、いま満開。次の野菜を植えるのにそろそろ退場願わねばならないのになー、綺麗なので刈れない。困ったなぁ。



白から黄色のグラデーションの花とまっ黄色の花と。花は2パターンあるみたい。

今回、野菜としての栽培は失敗だった(霜が降りる前にはほとんど収穫できなかった)んだけど、お花畑としては成功だよね~(負け惜しみ)



春菊は病害虫に強く土も選ばない、とても育てやすい野菜なので、家庭菜園初心者にはおススメ。

鍋物に入れるとゆだり過ぎていつも残念な味になるのが可哀そう。熱湯でさっと茹でておひたしにするととても美味しいのに。もっと消費が広がるといいなぁ。



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へらおおばこ

2018-05-05 00:16:27 | 植物
外来種ついでにヘラオオバコ。クルマの多い道路の中央分離帯とか道路わきとかに多いのがいかにも外来種らしい。

自宅の庭に生えてる普通のオオバコに比べると、葉っぱは上に伸びてピンととがってるし、穂はオバケみたいに背が高いから似ても似つかない。

穂の中ほどをくるりとリング状に飾る白いおしべがキュートなのよね。


なに?ヨーロッパでは若い葉を食用にするだとー!?
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ながみひなげし

2018-05-01 22:55:36 | 植物
ナガミヒナゲシ。オオキンケイギクとならんで危険な外来雑草としてよくやり玉に挙げられる。

正直なところ、何が危険なのかさっぱりわからない。しいて言うなら「お花がきれいだからつい庭に植えたくなる」っていうそれだけ。

クローバーやオオイヌノフグリあたりの古株も加えたら数えきれないくらいの外来雑草がすでに広がっているのに、この2種だけを駆除する意味はないだろ~。




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きくらげ

2018-04-26 22:46:46 | キノコ
雨上がり。キノコの姿の少ない春でも倒木を探せばなにかはある!

雑木林の片隅に積まれた丸太に生えていたのは(ノーマル)キクラゲだった。

コリコリのアラゲキクラゲに対して、こちらは通称「プルプルキクラゲ」。半透明のゼリー状の傘が日光を透かすと美しイイ!

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せいようたんぽぽ

2018-04-22 23:46:31 | 植物
はい、カラッカラの陽気です。

毎年のこの季節、野草たちが咲かす花が移り変わっていくさまを眺めるのが楽しみなのだけど、今年はそのリレーが猛烈に早い気がする。

あれっ?もうマツバウンランとナガミヒナゲシが・・・げげっコウゾリナも来てる!!

春はいよいよ短くなって、もう季節は初夏なのねぇ。


セイヨウタンポポ、ピークは終わった感じ。でもタンポポを含むキクの仲間はこの季節のここからが強い。

キク科は全世界に2万種が知られていて、植物の中でもっとも繁栄しているグループとも言われるそうな。
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