「無常」ということ ・・・ ２．不変を求める

無花果（いちじく）樹の林にいりて　花をもとむるも得ることなし

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（スッタニパータ）　再掲


この聖句（ことば）には　つづいて　次の言葉が記されています。


存在のなかに移られざるものを求むるも得ることなし



これを読まれると

　　釈尊のいわんとするところがはっきりとわかるでしょうね。


無花果の花を求める愚行は知っていても

　　「存在のなかに移られざるもの」となると

　　・・・　これはけっして簡単ではありません。



私たちは


死をおそれて　・・・　不死を願い求めます。


若さと　おとろえと　老いにおびえて

　　・・・　青春や　壮年にしがみつこうとします。


美容の変化をこわがって　・・・　厚化粧します。


平和な家庭の永続を願って　・・・　破局をおそれます。



いつまでも変らぬ「不変」を求めるのが　・・・　人間です。





＊　２０１０．１０．１０　上海　結婚式当日
　　　　・・・　新居のベランダから中庭を見おろす

「無常」ということ ・・・ １．得ることなし

無花果（いちじく）樹の林にいりて　花をもとむるも得ることなし

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（スッタニパータ）



無花果の樹の林に入って　花を探し求めても得られない

　　・・・　じつに簡単な聖句（ことば）です。


私たちの常識です。


花の咲かぬ果物　実のない花　・・・　植物には　いろいろあります。


そんなことはちょっとした知識があれば

　　・・・　だれもがわかっていることです。



しかし

そのわかっていることを　あえて求めて

・・・　失望し　怒り　挫折するのが　人間の生きざまといえるのです。





＊　２０１０．１０．１０　上海　結婚式当日
　　　　・・・　新婦を迎える新居のベランダから





　

上海から戻りました

昨日夜　帰国しました。


まずは　我家の夕食が一番　・・・

ぐっすり　・・・　今朝は　いささか寝坊してしまいました。

本日から　・・・　平常業務です。