昨日、手話通訳者研修がありました。聞こえない方が手話でお話しされているビデオを見ながら、その通りに真似して手話を表現する「シャドウイング」という手法での研修でした。英語でもテープを聴きながら同じ発音を繰り返すトレーニングがありますが、手話の場合ちょっと面倒なことがあります。ビデオ画面を見て同じ表現をしようとするとちょうど左右が反対になってしまうのです。最初から最後までまるっきり左右逆でやってしまうというのも一つの方法ですが、右利きの人の場合は、やはり基本的な手話は右手を中心に表すので、シャドウイングをやるときには、左右を逆に真似るだけでも結構戸惑います。
さて、課題の文章に「空襲で校舎が焼けてしまい、○○小学校の一部を借りていた」という部分がありました。この「空襲」という手話は「掌を下に向け広げた左手の指の付け根当たりに、右手の人差し指の横側をあて、右手を下にさげながら中指、薬指、小指を順番に伸ばしていく」という表現になります。文章で書いてはさっぱり要領を得ませんが、「掌を下に向けた左手」が爆撃機を表し、「人差し指から順番に伸ばしていく右手」が投下される爆弾を表しています。
最初に若い通訳者が表現してくれたときにはこの右手が1本だけでした。つまり人差し指を伸ばした右手を「繰り返し上下」させることによって、爆弾が落とされる状態を表現してくれたのですが、元の聞こえない方のビデオでは、「人差し指から順番に中指、薬指、小指を伸ばしていく」ことによって爆弾が次々落とされる様子がとてもリアルに表現されていました。テレビで見たB29の空爆の様子のイメージでした。
私がそのことを指摘すると年輩の参加者が「焼夷弾の場合はこう、照明弾はこう、機銃掃射なら地面に弾がはじけるように両手を上に向けて交互にぱっぱっと開くのよ」と教えてくれました。さらに左手が親指と小指を伸ばした「飛行機」の表現でなく、開いた左手になってるのは爆撃機がたくさん飛んでいる様子を表しているのはないかと指摘してくれました。
年輩の方たちの心の中には「無数の爆撃機が飛来してきたことに対する恐怖」があったことに気付き、「テレビのイメージ」でしか考えていなかった私はとても感銘を受けました。
さて、課題の文章に「空襲で校舎が焼けてしまい、○○小学校の一部を借りていた」という部分がありました。この「空襲」という手話は「掌を下に向け広げた左手の指の付け根当たりに、右手の人差し指の横側をあて、右手を下にさげながら中指、薬指、小指を順番に伸ばしていく」という表現になります。文章で書いてはさっぱり要領を得ませんが、「掌を下に向けた左手」が爆撃機を表し、「人差し指から順番に伸ばしていく右手」が投下される爆弾を表しています。
最初に若い通訳者が表現してくれたときにはこの右手が1本だけでした。つまり人差し指を伸ばした右手を「繰り返し上下」させることによって、爆弾が落とされる状態を表現してくれたのですが、元の聞こえない方のビデオでは、「人差し指から順番に中指、薬指、小指を伸ばしていく」ことによって爆弾が次々落とされる様子がとてもリアルに表現されていました。テレビで見たB29の空爆の様子のイメージでした。
私がそのことを指摘すると年輩の参加者が「焼夷弾の場合はこう、照明弾はこう、機銃掃射なら地面に弾がはじけるように両手を上に向けて交互にぱっぱっと開くのよ」と教えてくれました。さらに左手が親指と小指を伸ばした「飛行機」の表現でなく、開いた左手になってるのは爆撃機がたくさん飛んでいる様子を表しているのはないかと指摘してくれました。
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ではこれからも頑張って下さい☆
空襲の手話のお話、興味があります。語り部が少ない現在ですが、講演会などでお話を見ると、とても魅力的な手話をされる方が多く、感銘を受けます。
ちなみに、僕が見たことがあるのは、左手を飛行機の手話にして、右手は人差し指だけで爆弾を落とす様子を表す「空襲」の手話です。この手話をするとき、耳の聞こえない方は目をつぶるくらい顔をしかめていらっしゃいますね。
今後の更新を、楽しみにしております。