木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

books38「手話通訳者のための国語」小嶋栄子著

2005年09月13日 21時54分07秒 | books
一次試験が近いので、まだ読み始めたばかりですが、急遽タイトルを起こしました。一次試験を受験される方は是非読まれると良いと思います。手話通訳士試験の中でも「国語」は特に得手不得手がはっきり出てしまう科目だと思います。苦手な人にとっては、「そもそもどう勉強したら良いのか分からない」科目なんじゃないでしょうか。
また、9月13日今日現在「国語はもう捨てた」という方も、あきらめずにこの本1冊に賭けてみてはどうでしょうか。とにかく過去問をベースに丁寧な解説がしてあります。これまで士試験に関してはわずかに過去問解説集1冊があるのみでしたが、ようやくこうした受験参考書が発行されたことを喜びたいと思います。他の教科についてももっともっと発行されると良いのですが…。

【主な内容(もくじ)】
Ⅰ 音声
(1) 音声学のいくつかの基本的な用語
 ・類推
 ・同化
 ・「音声」と「音素」
 ・日本語の音素
 ・モーラ(拍)について
 ・「同化」の概念は手話に関しても使用
 ・発音と言語学の用語に関して
(2) 具体的な音の区別、およびアクセント・イントネーションなど
 ・音声器官
 ・子音の分析
 ・無声音と有声音
 ・子音の「口蓋化」現象
 ・撥音と促音
 ・日本語のアクセント
 ・イントネーション

Ⅱ 単語
(1) 単語の体系
 ・単語とは何か
 ・単語の体系
 ・多義語
 ・意味の広義化
 ・意味の狭義化
 ・意味の転化
 ・派生語
 ・反義語
 ・類義語
 ・同音異義語
 ・上位語・下位語
 ・語構成
 
(2) 単語の出自 和語と漢語
 ・出自の違い
 ・和語
 ・漢語
 ・外来語
 ・和語について
 ・和語の名詞
 ・和語の動詞
 ・和語の形容詞
 ・和語の副詞
 ・漢語について
 ・漢語の意味と一般常識
 ・漢語の複合語、派生語
 ・訓読みが支える日本語の語彙体系

(3) 単語の出自 外来語、混種語、混成語など
 ・外来語について
 ・借用
 ・外来語表記の基準
 ・外来語流入の影響
 ・混種語と混成語
 ・頭字語などに関する設問

(4) 単語の位相および慣用句とことわざ
 ・単語の位相
 ・表現主体の違いによる位相
 ・俗語
 ・ピジン
 ・ジャーゴン
 ・タブー
 ・表現様式の違いによる位相
 ・話しことば
 ・書きことば
 ・慣用句
 ・ことわざ
 ・成句
 ・新語

Ⅲ 文法
(1) 名詞・動詞
 ・品詞とは
 ・名詞の働き
 ・動詞の働き
 ・活用、屈折、膠着
 ・語幹、語尾
 ・品詞の転成
 ・動詞の弱変化と強変化

(2) 形容詞・副詞
 ・形容詞
 ・第1形容詞、第2形容詞
 ・古いタイプの形容詞、新しいタイプの形容詞
 ・副詞
 ・形容詞から作られる副詞
 ・擬音語、擬態語

(3) 文の構造
 ・主語と述語
 ・文の成文、統語法
 ・主語の省略
 ・平叙文、疑問文、命令文、感嘆文
 ・目的語
 ・終助詞
 ・独立語
 ・単文、重文、複文
 ・うけみ文

Ⅳ 文字
(1) 漢字
 ・表意文字と表音文字
 ・六書と国字
 ・部首
 ・字訓、字音
 ・呉音、漢音、唐音
 ・漢字の読み方
 ・湯桶読み、重箱読み
 ・熟字訓

(2) 仮名遣い、表記法など
 ・文字は言語の表記の手段
 ・漢字の読みと表記
 ・仮名と仮名遣い
 ・表記の習慣による特例
 ・送り仮名の問題その他

(3) 外来語表記とローマ字表記
 ・外来語表記のルール
 ・ローマ字表記のルール
 ・古典に関する出題の問題

Ⅴ 表現法
(1) 敬語の使い方
 ・尊敬の表現
 ・謙譲の表現
 ・丁寧の表現

(2) さまざまな表現法や諸種の文章の書き方
 ・比喩的な表現
 ・婉曲的な表現
 ・語用論など
 ・語彙論、統語論、意味論、文体論
 ・手紙文の表現
 ・数量呼称の表現

Ⅵ 文章読解
 やや長文の論理的な読解、要約など
 ・文章読解の出題傾向
 ・日常の問題意識の一助として
 ・語句の意味を問う問題
 ・文章の流れをつかむ
 ・もっともいいたいことをつかむ


手話通訳者のための国語―必携・手話通訳士試験小嶋栄子著・クリエイツかもがわ
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books37「HAPPY NEWS」-日本新聞協会+HAPPY

2005年09月13日 00時50分57秒 | books
HAPPY NEWS

マガジンハウス

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帯に「桜井和寿」と書いてあったので思わず手に取った。
社団法人 日本新聞協会が主催する「HAPPY NEWS」というキャンペーンの本。

このキャンペーンでは、毎日の暮らしの中で、新聞を読んでHAPPYな気持ちになった記事と、その理由を書いたコメントを募集するほか、今年度の「HAPPY NEWS」を象徴する人物数人を「HAPPY NEWS PERSON」に選びます。1人の方がみつけたHAPPYを、たくさんの人に広げてもらいます。

私がこの本を購入した目的は、手話通訳士二次試験聞き取り表現の練習問題文としてなかなか良いと思ったからです。コラムや投書の記事なので、ボリューム(文の長さ)としてぴったり、話しの内容もいわゆる「いいお話し」で問題文としても適切なのだ。
私としては、とりあえず60ページの「冬の用水転落、60代女性を救助-小松工高の2人お手柄」というのを次回の士養成講座で「ロールシフトの練習問題」として使ってみようかなぁ~と考えています。
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士協会「一次試験対策講座 講義録」売り切れ!

2005年09月13日 00時22分05秒 | Weblog
地元の通研で「6月26日に行われた一次試験対策講座の講義録が発売されましたので、注文を受け付けます」との話しがあった。
そういえば日本手話通訳士協会の会報に「手話通訳士を目指す人たちへの学習会」の案内が掲載されていたことを思い出した。こうした講義を地方にいる人間も受講できるよう、それこそ衛星授業でもやって欲しいものだ。それまでの学習保障として「講義録」を販売することには大いに賛成だ。
8月26日(金)~28日(日)に新潟で開催された全通研新潟集会から販売されていたようだが、9月12日(月)士協会に電話して在庫を問い合わせたところ「限定500部(700部?)で発売後10日くらいで売り切れてしまった」とのこと。つまり9月4日、先週の日曜日にはもうなかったということか・・。
士協会の方は「予想外の売れ行きで、本当に申し訳ない」と謝っておられた。けれども、9月25日(日)の一次試験を目前に控えた今、この講義録を買えた人と買えなかった人でちょっとハンデを生じさせた(士協会の責任で…)のではないかと感じてしまう。
少なくとも受験予定者の心にさざ波の一つは立ったよな、という気がする。みんな受験前でナーバスになってる時期だし、「藁をもすがりたい」気分な2週間前にこの講義録を手に入れられなかった人は、ちょっぴり精神的ダメージ受けたよねぇ~。毎年の受験者数が1000人程度いるわけだし、来年だって十分参考になるのだからせめて2000部は作って欲しいよなぁ~、ねぇ、小椋会長!

ちなみに国語対策については、元大東文化大学の小嶋栄子さんが書かれた「手話通訳者のための国語」が発売になり先週末くらいから店頭に並んだようです。日本手話研究所の「手話コミュニケーション研究」誌に連載されていたもの。こっちは池袋のジュンク堂にまだ3冊くらい並んでました。私もさっそく買い込んだので明日から読みます。受験生の方も「お守り」の一つとして購入されてはいかがでしょうか。

手話通訳者のための国語―必携・手話通訳士試験
小嶋栄子著・クリエイツかもがわ
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