Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車の塗り替え 完成写真

2017-11-05 20:28:03 | シティサイクル 塗り替え
新車から 25年が超えたシティサイクルの塗装の塗り替えを行いました 
その様子は毎回ご案内させて頂きました、今回はここで完成した写真を
着手前の写真と見比べながらご紹介させて頂きます




完成写真

持ち主の ERI さんの希望で グリーン系のカーキ色をマット塗装にしています
艶消しを自転車に塗るのは初めてでしたが 落ち着いた雰囲気に仕上がりました


着手前

新車から 25 年経った Miyata ミヤタの完成車 ピンク系の色が塗られていました
多少のメンテナンスをしながら故障も無く頑張っていた自転車です




before after



リアホイール周りはこの様に変わりました 今回は塗装の剥離はせずに
古い塗装の表面を均し下地に使っています







ハンドル付近 ハンドルやステム ブレーキレバーにはマットな黒色を塗り
ベルの樹脂部は自転車と同じ色を塗っています この部分だけでも自転車が
新しくなった様に感じます




メンテナンス



塗装だけでは無く自転車の乗り味に係る部品の整備も行っています 
チェーンは丁寧に洗浄をしてから 用途に応じたオイルで仕上げています









整備については分解した回転部分は全てグリスアップを行っています
そんな中でフリーホイールを分解すると 2個有るラチェット機能の爪の片方が割れていました
アーク溶接で爪を溶接しリューターで爪を成形し修理を行いました これの修理をしたおかげで、
今後、私自身の整備の巾を拡げる事が出来そうです




before after



特に傷みが酷かった後ろの泥除け 錆を落しへこみと曲りを修正しました
私に板金の技術が有る訳では無いので、有る程度は妥協しています
錆の再発に気を付けながら塗装をしました







サドルは本人の希望もあり茶系の物に交換しています この鋲が可愛いと言っています







雰囲気が随分と変わり全く別の自転車になりましたね
作業日数は 9 日間 毎日 7 時間程度の作業でした 材料と手間代を考えると
とても割りの合わない作業です でも所有者も私もそんな事は考えていません
本人は後 20 年乗るって言っています(笑)
皆さんには長くお付き合いを頂き有り難くお礼を申し上げます。

前回の記事 【 シティサイクルの塗り替え計画 完了しました 】

このシリーズは
ここから始まっています 【 カーキ色って どんな色ですか 】


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これは・・・・ (hunt)
2017-11-08 05:22:36
傑作です。ラチェットの溶接のくだりは圧巻です!
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huntさん (Kino)
2017-11-08 21:36:38
有難うございます

自転車は色の塗り替えだけでは無く 乗っていて調子が良い自転車になる様に手入れも行いました

そんな中で見つかったフリーの不具合 これは私も良い勉強と経験をさせてもらいました

どうぞまたお立ち寄り下さいませ
返信する
気になったので (tomo)
2017-11-08 22:25:24
ツメは焼きが入っていると思います。焼き入れ材を溶接した場合、溶接部がもろくなり早期に割れとおもいますが・・・
水をさすようなコメントでごめんなさい。
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tomoさん (Kino)
2017-11-09 07:06:04
コメントを大変有難うございます

焼が入った物を溶接すると 溶接部がもろくなるのでしょうか

では元の様にするにはどの様な熱処理をすれば良いのでしょう 

実際にお教え頂いても 鋼材の焼き入れの為の加熱~冷却 焼もどしの為の加熱~冷却 
ここで必要な温度管理 時間管理が私に出来る訳ではなく それを行う事は無理ですね

その様な事も解っていながら修理をしております 
完璧な物を求めるなら新しい物を買えば済む事ですが・・

今の処、問題無く使えております 次に壊れれば限界だとも思いその時の事も考えながらの作業でした
ご心配を頂き大変有難うございます
返信する
Unknown (にわ まこと)
2017-11-09 19:03:28
にわです。
素晴らしい、見事によみがえりましたね。
世間には、信じられないようなひどい状態の自転車が走っています。自転車がただ単に安い移動手段と思って走っている人も多いのだから仕方がない事なのかもしれないけれど、やっぱり小さいころからの躾と教育だと思っています。
ここに貼りつけたURLは、淡路寺子屋っていうNPO法人と一緒に、そこと協力して自転車寺子屋を行った時の記事です。放課後行き場のないあまり恵まれていない家庭の子供たちが集まってくるのですが、ちゃんと指導してやれば、ボロボロの自転車を一生懸命掃除したり、整備の真似事をやろうとします。昨日も第2回をやってきて、本年度は後2回実施します。薄汚れた自転車がピカピカになって、ギーギー音を立ててた自転車がスーッと走る様になった時の子供たちの目は、とっても嬉しそうですよ。
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にわさん (Kino)
2017-11-11 06:10:56
有難うございます コメントをお返しするのが遅くなりすみません

貴ブログを見せて頂きました 色々な団体と催しものが有るのですね まずそれに驚きました
子供達が喜んでくれれば何よりですが、身内で無い他人の子供と遊び何かを教える、これは色々な意味で難しいでしょうね

今回の塗り替え作業 こんな事も恐らく全ての人が出来るものではなく 多少の知識と時間が無ければ出来ないですよね 
ご自分でされる方がいらっしゃり、その様な時に少しでもお役に立てば良いと思いご紹介させて頂いたシリーズでした
返信する
Unknown (Apu)
2017-11-13 06:55:54
楽しく拝見させていただいています。

この記事にあるような、毎日たくましく使える自転車が自転車の王様かなと感じます。スポーツ車でビンテージだとか舶来だとか、希少だとか高価だとか軽量だとか、バフがけしてぴかぴかだとか...最近どうでもよくなってきました。

チューブラーのランドナーで流すのは確かに格別ですが。

フリーの爪、持つといいですね。専門的に言ったらそりゃあ難しいですが、やってみて持てばそれでいいし、だめだったらフリーごと交換すればすむことです。

金額的に割があう、あわないではなく、
物を大事にして、本来の調子に戻して日々使っていく、それが貴重な時代になってしまいました。
その過程や完成時の充実感、満足感が一番の報酬ですね。
そういうのが豊かさなのかなと思います。
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Apuさん (Kino)
2017-11-13 11:47:51
初めまして コメントを有難うございます

そうですね 仰るように長い年月、風雨に晒されながらも特に不具合も無く使い続けられる自転車って凄いですね
実用の自転車と趣味性の高いもの それに加えて競技で使う物はその目的が違うので それに応じた付き合い方で良いのじゃないかと思います

今回私も新しい試みをしたのがフリーなんですが
補修パーツの手配が出来ない段階で 新しい物にするか修理かの二者択一でした

そんな中で修理をしてやりたいと言う思いが強かったので 溶接と言う方法にチャレンジしました
金属が溶ける程加熱した後、時間を掛けて冷却をしたので 当然、焼はなまっているでしょう
ただ、溶接をするまでに構造を良く観察すると 爪が粉砕すれば別ですが 元の様に2つに割れたとしても内部に影響を与えないと判断しての事でした

仰って頂く様に 修理と言う事ではかなり自己満足感の高いものでした
ただこれも身内の自転車だからやった事で他人の自転車なら少なくとも車輪は組み替えていたと思います

色々な物を大切にして長く使う 最近の廉価な商品にはそれも叶わない物も有りますが そう言う気持ちではいたいですね
返信する
Unknown (papa)
2020-05-10 22:55:12
はじめまして

こちらのブログに勇気づけられ、友達から貰った子供用自転車を分解塗装と整備しました。仕上げ塗りは子供が行ってとてもカラフルに仕上がりました。親子にとって宝物になりました。

丁寧な解説ありがとうございます。
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papaさん (Kino)
2020-05-11 01:10:24
初めまして コメントを有難うございます

子供さんと一緒に整備、塗り替えをされたとの事ですが子供さんにとっても良い思い出になる事でしょうね

この様なブログがお役に立てた事を嬉しく思います
ご丁寧なご報告を有難うございました
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