波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

     思いつくままに

2012-11-06 10:00:52 | Weblog
最近は若い人の間でも結婚願望が減る傾向にあるといわれている。私の身の回りにも40歳以上50歳になるひとが独身のまま母親と二人暮しをしている家庭を見るようになり、自分が若いころには想像できなかったことだと思いつつ(適齢期が近くなると、親もうるさかったし自分も一人前の男として結婚して家庭を持つものとして自覚のようなものがあった)感慨もひとしおである。
何時頃からこんな現象が増え始めのだろうか。最もこれらの現象の背景には日本の社会
状況の変化が基盤となって影響をもたらしたことは間違いないし、生活力が男女ともに
豊かになり相互に独立した力を持つことが出来るようになっている事があることも事実だ。それと同時に少子化が進み、家庭も過保護教育となり、家族主義も昔とまったく形態が変わり核家族となり、自己主義がまかり通る社会になった。
結婚に対する考えも、子孫継承、子孫繁栄を目的とすることなく単に自己中心的な自己欲望を満たすことが主となり(もちろん全てとは言わない)その条件に合わなければ、自らを顧みることなく独身を貫くというわけである。(従ってそこには自己犠牲的な配慮はない)敢えて言えば自己保身が強く自己欲の結果とも言えるのだろうか。
昔は三人姉妹がいるとその母親が早世すると長女が結婚を諦めて、残された父親の面倒をずっと見て一生を過ごした人を知っているが、もはやこのようなケースは今の時代には
皆無といえるのだろうか。
そんな時代なのかもしれないが、だからこそ敢えて本来の人間らしい「あり姿」を
望みたいのだが、それは時代遅れの考えなのだろうか。
人間は所詮一人では生きて、終わるわけには行かない。何時か、いずれ誰かの世話になることになる。とすれば、家庭を中心によき隣人とともに助け合い、愛し合うことを心がけ
その中にあって、ともに犠牲を払い忍耐しあうことを思う。
勿論意見の食い違い、けんか、憎しみ合うこともあるだろう。しかしその根底にともに
慰めあい、ともに守り合う存在があることがどれほど力になり、励みになるかを知るときがあることを覚えておきたいと思う。そんな事をこれからの若い世代の人たちが
出来るだけ早い時期に気づいてくれればと思うこの頃である。

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