波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

     思いつくままに   「マラソンと歩行運動」

2018-05-09 10:11:02 | Weblog
スポーツの中でもマラソンは異色で人生と似ているところがあるような気がする。そのコースの開催場所、季節(大体決まっているが)体調の変化などと闘っていかなくてはならない。その上「運」も加わる。この運は人生でも切っても切れないものかもしれない。そんな中で一分を争う競技である。スポーツにはいろいろあるが、なかでもマラソンは歴史的にも古く、その起源は「マラトンの戦い」で勝利した一人の戦士が42キロの距離を走りとうし、アテネの町に着くや「わが軍は勝利したり」と叫んで息絶えたという過酷なものであった。スポーツといえども「死ぬほど」のことをすることはないのだが、当時は伝達のためにこのような過酷なことをしなければならなかったようである。私自身も人生に於いて死ぬほどのことをしたことはないが、マラソンという競技においては大きな意味があることは勉強になると思った。
そんなある日、毎月一回私の生活の様子を見に来てくれている娘が何を思ったか、「毎日歩くようにしなさい」と言い渡して帰ったことがあった。何気なく聞き流しそのまま忘れていたが、近所の同年代の高齢者と話したときにデイケア施設に来ている老人のほとんどが歩けなくなってきていると聞いたことを思い出した。そして娘の言葉を思い出し、一念発起で「歩く」ことを実施することにした。
一週間に4回、往復30分、距離2キロを基準として一日の日課に加える。そして実行することとした。目的地ごとに4コースを設定。
目的地ごとにその場所で小さな買い物をして帰る。(負担にならないように)
実行し始めて2週間が過ぎたが、徐々にその負担が楽しみに変わりつつある。それは歩くたびに代わる周りの景色や家屋にある庭の木々や草木の香りを
楽しんだり、目的地での買い物に関心が向くようななってきたからである。