波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

思いつくままに   「人との付き合い方」

2015-10-06 09:19:17 | Weblog
この年齢になると友人、知人が少なくなることは致し方ないとしても共通の話題を語り合い、昔を懐かしむことが出来なくなるのもさびしいものである。
そんな中で自分は「人との付き合い方」をどのように考えながら生きてきたのかと今更ながら考えさせられている。そんな思い出の中にどうしても忘れられないことがあった。
それは40年以上付き合って自他共に親友と勝手に信じていた友からある時一通の手紙を受け取ったことがある。いつも語り合いの中で本音で話し合いが出来ていたので手紙を渡され不思議な気がしながら、旅の途中でそれを読んでみた。
そこには私の全く予期しない内容が書かれていた。「君は信用できない。口では良い事を言うが本当ではなく裏切られる思いだ」と言う趣旨の内容であった。青天の霹靂とでも言うのか、暫くは信じられなくて呆然として何度も手紙を読み直しながら考え込んでいた。
その後は暫く交信も途絶えてさびしい思いと反省の日々であったが、再び交わりを持ち話し合いが出来るようになって現在に至っている。
私はこの経験からいくつかの事を学ぶことが出来た。
人は誰からも嫌われない人は居ないのだろう。又誤解されることもたびたびあることだろう。しかしだからといって自分を変えることも無い。又良かれと思って話したことで相手を傷つけることもしばしばあることも覚悟しておくべきであろうということである。
又、角度を変えれば公私の中でつい人を頼ることもあるが、人に助けてもらうことを期待することも間違いであることも知っておくべきであろう。
そんな時こそ自分の力でどんなに僅かな力であっても一から積み上げていく覚悟を忘れないことも大切である。
いずれにしても人間関係は他人は当然ながら家族身内でも、いつもスムーズな関係を続けることは難しいことははじめから覚悟しておくことが大事であろう。
それを自覚し出来るようになると人生は平和になり、楽な気持ちで過ごせるようになるのではないかと思っている。