波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

思いつくままに    「親子  その2」

2015-08-12 09:37:32 | Weblog
親子関係は時代とともにその形態は変化しているのだが、意外と当事者はその事にあまり関心を持っていないだろうし、その事に気づいている様子も見られない。
しかしそのおかれた環境の変化や周囲の人間関係(特に友人関係)で無意識に影響を受けているし、その事から今までに見られない現象も起きているのである。
嘗て小さいときは子供は親の所有物的存在であり、親は子供を自分の思い通りにしていたはずである。しかし、子供の成長とともに親と子供の力関係は逆転に向かうことになる。つまり子供が親を自分の思いに従わせるか、親の言うことを聞かないで自分の思い通りに行動するか、さもなくば様々な形で抵抗行動をとることになる。
その事から起きるトラブルも起きることになるのだが、この事も時代とともにその内容が変わるのである。私自身の経験でも現役で仕事をしていた時代は無意識に子供は親の従属物的な考えであった。しかし子供は成人して立派に大人になっているのである。
とすれば、その時点ではっきりとけじめをつけて一人の大人としての対応を言動で示さなければならないのだが、それがあいまいであり、中途半端のままなのである。
あるときは権威で押さえつけたり、「言うとおりにしろ」的なことで押し付けることもある。しかし「老いてはは子に従え」の例えのごとく、その事に気づくときがくるのである。子供はひとりの大人としてけじめをきちんとつけなければならないし、新しい人間関係を築かなければならないのである。
そしてときのこに教えられ、自分の意に沿わなくても従うこともあるのであってとうぜんなのである。親の任務と代償は子供が一人の大人として立派な人格を備え、成長したことを確認することであろうか。その事を見極めることが出来たときに、親はその任務と責任を果たせたと思うべきではないかと自戒している。
それは男同士で話せる新しい意味での友人関係のようなものでもあろうか。