波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

思いつくままに

2010-01-13 09:44:43 | Weblog
年が改まって最初に聞く花の便りは梅の花だと思うが、昨日「蝋梅」が咲いたと出ていた。この花は梅に似ているが、梅ではない。蝋細工のような梅に似ているのでつけられた名前らしいが中国から伝わったとされている。香りもよく、色は黄色であるのも独特である。どこでも見られるほどではないが、公園などへ行くと見れるので訪ねてみたい。2月になれば白梅、紅梅、水仙と続き淋しかった、何もなかった庭に春の訪れが告げられることになる。待ち遠しい思いだ。
さて、今年の正月は喪中と言うこともあり、家族全員(10人)が揃うことも無く少し淋しい正月を過ごしていたのだが、休み明け頃から、あちこちから連絡が入り、ここ数年に無かった知人、友人、先輩との出会いが重なり思いがけない楽しい時間を過ごすことが出来た。一人は20年ぶりの人でアメリカと日本に家を持ち、一年を二箇所で過ごしているのだが、健康を害し、二年前に腎臓の手術をされたとの事、今年はメール友達として、アメリカから写真やニュースを送ってくれると言う楽しい約束が出来て喜びも一入である。
もう一人の先輩は肺がんの治療中である。お互いが近況を語り合う中で各々の健康に関する考え方、人生観等と話は尽きる事がない。その言葉の一つ一つに事実を通じてそれを越えた真実が見えてくる。そしてその言葉に感銘を受けることが出来た時間でもあった。年に数回あっている友人とは食事をしながらの話であったが
突然、一人の女性の話題が飛び出した。お互い高齢者の仲間入りをする年齢で女性の話が出るとは思わなかったが、「君に紹介されて飲みに行っていた、あの店の彼女だよ。」という。一瞬、思い出すのに時間がかかったが、サラリーマン時代に交際用に使用していた店のホステスさんであることが分った。「確か、Oさんっていったけ」「そう、そう彼女から案内状が来て行ってきたよ。彼女、小さい店を開いて一人ではじめたらしい。」「そうか、じゃあ、元気で居るんだ。」あまり印象に残らなかった美人ではなかった彼女だが、下町育ちの気風のよさで客持ちが良かったのが記憶にある。当時を思い出して、懐かしく又微笑ましい。会ってみたい気持ちも無いわけではないが、「パンドラの箱」を開けるような気もあり、そのままそっとしておくのが良いのかとも思う。何れにしても、こうして人生を振り返りながら人と人との交わりを続けることの出来る喜びと改めて人間関係の不思議さを考えさせられた一週間でもあった。