『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/2/26分)

2023-03-03 09:26:49 | 日記

ウルトラマンデッカー

第25話にして最終回である「彼方の光」、『ウルトラマンゼット』、『ウルトラマントリガー』に負けないくらい、ファンの心をガッツンッと殴ってくるストーリー展開でした。

リュウモンたちは、スフィア細胞に体が蝕まれているカナタの身を慮るも、カナタ自身は、ここで諦める訳には行かない、とド根性で動きます。これほどまでの無茶が出来るのは、やっぱり、アガムスとの戦いで、ガッツリと鍛えられたからですかね。

自分が、ウルトラマンデッカーである事をカナタから打ち明けられた時、ムラホシ隊長は驚きながらも、どこか腑に落ちたような感じでしたね。これまで、任務の最中に、カナタがちょいちょい見せていた、おかしい素振りはこれだったのか、と納得した上で、カナタが命を落とす危険がある作戦にはGOサインは出せない、と隊長としての意思を示します。もっとも、それで退くカナタじゃありませんが、カナタにここで「待った」をかけたのが、イチカでした。仲間だからこそ、正体を隠されていた事がショックで、なおかつ、仲間だからこそ、もう無理をして欲しくはないんでしょう。

それでも、仲間がいてくれたからこそ、これまで、ウルトラマンとして戦ってこれたんだ、と気付いているカナタは、その気持ちをイチカに伝えます。カナタが人知れず、努力をして、メキメキと実力を上げていった事を、ちゃんと知ってくれていたムラホシ隊長。ほんと、上司の鑑だ。

ついに、人間とウルトラマンが共同戦線を張った、マザースフィアザウルスとの最後の決戦、その火蓋が切って落とされる。全員が、命懸けで、明日も生きる覚悟を決めている。そんな仲間たちから受け取ったバトンで、カナタは再び、ウルトラマンデッカーへと変身!! 前回、ウルトラDフラッシャーが壊れたにも関わらず、変身できたのは、カナタが本当の意味でウルトラマンになったからだ、と私は思いましたね。

アガムスから託された、マザースフィアザウルスの弱点である胸部のコアを、全員で徹底的に攻めるも、当然、相手だって死にたくないから抵抗はします。一度こそ、マザーの力に囚われるも、自分達の未来を勝手に決め、都合のいい幸せを押し付けてくる、その行為にカナタたちの怒りは大爆発。やはり、最後は、ラスボスと光線の打ち合いになり、それに競り勝つ、でしたね。この王道パターンが大好きなんですよ、私。

ほんと、良いウルトラマンシリーズでした!! さて、映画、観に行こうか・・・まだ、やってるかな、近場の映画館で。

 

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

ドン最終話「えんができたな」、いや、もう、圧巻、としか言えん最終回でした。ほんと、『ウルトラマンデッカー』の最終回に負けていない、クオリティでしたね。井上先生、いい勉強をさせていただきました。

ソノイたちとの間に最強の絆を結び、ジロウも「自分」を確立させた事で、文句の付けようのない後継に育った。けれど、それは、タロウの役目が終わりである事も意味していた。あのマスターが、うっかり、タロウの誕生日を早倒しで催したのは、本来の誕生日を迎える時には、タロウがタロウでなくなっている事を知っていたからか。

自分の戦いに対する記憶が、徐々に朧気になってきている事を感じ取ったタロウ。幸せが、ほんの少しだけ、仲間のおかげで解かったからこそ、タロウはその恐怖に対しても壊れたりせず、自分がやりたいようにします。彼がする事、それは、仲間達に、ドンブラザーズになった事に後悔があるか、を知る、でした。

いきなり、突飛な事を聞いてきたタロウに対し、仲間達は驚いたり、訝しんだりはせず、一片の後悔もない、と言い切ります。仲間たちの本音を聞き、タロウは本当に嬉しそうでした。けれど、現実は無情なもんです。タロウの記憶は、おでんを食べている最中に消えてしまいます。あれほどまでに激しい戦いを繰り広げた自分の事すら忘れられ、ショックを受けるソノイ。そのタイミングで、スッとおでんを出した大将の粋っぷりよ。

もう、タロウは戦いとは無縁の人生を送る。だから、戦うのは自分達だけでいい、とジロウたちは、ソノシ、ソノゴ、ソノロクを一方的に処刑できるほどの強さを有するソノナとソノヤに立ち向かいます。ソノヤに使われていたドンムラサメも彼に反旗を翻し、ドンブラザーズと共闘する道を選びました。しかし、やはり、最後の敵だけあって強い。そもそも、キャストが本橋由香さんと村上幸平さんなもんだから、余計に強キャラ感が迸ってるんだよなぁ。このキャスティングも最高。

あまりの強さに、ドンブラザーズたちが窮地に陥った時、奴がやってきた!! いや、まさか、最終回で、久しぶりに、踊り娘さんたちと神輿の担ぎ衆の出番があるとは。ソノイたちですら歯が立たなかったソノナ、ソノヤを、ドンモモタロウは見事な必殺技で撃破するも、爆炎に彼自身も飲み込まれ、その行方は誰も知らぬ事態に・・・そして、数カ月が過ぎ、全員がそれぞれの道を、真っ直ぐに歩き始めた頃・・・・・・はるかちゃんは、タロウとの再会を果たします。一度、結ばれた縁ってのは、そう簡単に千切れたりしないもんですね。

いや、本当に、一年間、ありがとうございました、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』!! ・・・あ、でも、Vシネクエストで、『暴太郎戦隊ドンブラザーズvsゼンカイジャー』がやるから、お別れを言うのは、まだ早いのかな? 我儘を言っていいなら、虎龍攻神とブラックオニタイジンムラサメが合体して、ブラックトラドラオニタイジンムラサメになって欲しい。

 

仮面ライダーギーツ

24話「乖離SP:緊急特番!! デザグラのすべて」は、総集編と言うより、振り返り回って感じでしたね。それでいて、次回から新章へ突入するって事もあってか、かなり厚い内容でした。『ウルトラマンデッカー』、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の最終回に、決して、引けは取っていないな、と私は感じました。

ニラムとザマスをMCにし、始まった緊急特番。ベロパにヴィジョンドライバーを強奪され、デザイアグランプリの進行が不可能になってしまったからこそ、オーディエンスにあえて、事実を公表し、番組離れを阻止する目的かな。制作陣も大変だなぁ。

前回、仮面ライダーベロパのえげつない攻撃で一帯が吹っ飛ぶも、何とか、それなりの怪我で済んだ英寿たち。各々は、それぞれのサポーターの観戦室に身を寄せ、特番を観ていました。こんな事をしてていいのか、と迷いはあるようでしたが、出来る事が現時点でない以上は大人しくしているのも大切。

しかし、まさか、ジーンが、英寿が高校生の頃から、目を付けていたとはビックリだ。ジーンに先見の明がある事が証明されている訳だけど、英寿がこの時代の人間でなく、また、少ない情報から新実に辿り着けるだけの超洞察力を持っている事を考えると、あえて、自分を有力者に見つけさせるように動いたって可能性もある。

そんな折、ベロパが動く。電波ジャックをかまし、自我を持つほどの進化を果たす事に成功したジャマトが、理想の世界を叶えられるジャマトグランプリを開催する、とぶち上げたのだ。ぶっちゃけた話、このベロパには、崇高な目的なんかありはせず、ただ、世界を不幸のどん底に叩き落として、自分が愉快になりたいって考えしかないんだろうな。

人々をジャマトから守るべく、自分の理想は後回しにし、仮面ライダーになって戦うギーツたち。一方で、デザイアグランプリを再開させ、推しの戦いを早く見たいジーンたちも、ベロパに挑む、仮面ライダーへ変身して。ベロパはともかく、ケケラとキューン、これは、仮面ライダー枠に入れていいのか、微妙な気もするが。むしろ、サポートメカって感じのフォルム。

次回からは、新たな戦いが始まる。果たして、ギーツたちはベロパの野望を打ち砕けるんでしょうか。ここで気になるのが、新フォーム。敵がかなり強くなっているだろうから、これまでのフォームだけだとキツいのは確実。主役であるギーツに強化フォームがあるのは予想できるけど、私の推しであるタイクーンには強化フォームがあるんだろうか・・・

コメント
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