糸を辿る夢

この前夢を見たんだ


私は駆け出して思わず見つけた

いつか手を繋いだ小さな男の子が
泣いていて

抱きしめて

そして、泣いた

「ごめんね」
「ごめんね」

何回もくり返しながら


その後　連れて帰れたかは定かではないけれど



白昼夢に身を委ねるとろくなことがない
起きたとき触れた体温まで思い出せる気がして

眠るのは夜だけにしよう
人の温かさを覚えておいて

そろそろ目覚めないといけないと
覚醒し切れない頭で思ったんだ


口にせず、祈るよ
貴方がどうか幸せでありますように