真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

小学生の暴力

2015年09月23日 | Weblog
2014年度に全国の小学校で起きた児童の暴力行為の発生数は前年度比572件増の11,468件で、過去最多を更新したことが文部科学省の問題行動調査で分かった。暴力行為などの低年齢化が鮮明になった。

各地から寄せられた回答には「小1に何度も蹴られ、教師が通院」「登校中に注意された児童が通行人に暴行」など信じられない様な報告だ。低学年を中心に件数が急増しており、学校現場では対応に模索が続いている。

発生件数が最も多かったのは大阪で、府教委の担当者は「家庭環境が影響し、規範意識に乏しい子どもや自分の感情を抑えきれない子どもが増えている」と分析している。中学では既に行っている生徒指導担当の増員が小学校にも必要かもしれないとも言い、「問題ある子どもに、迅速にじっくりと対応する人の確保が重要だ」と話した。

他方、中学生の暴力行為は同年度で4563件減の35,683件だったのだが、調査結果から「学校の荒れ」の低年齢化が浮かんだ。人を殴ったり、物を壊したりした暴力行為の発生数は、小学校では1~5年で各100件以上増加し、児童同士が7113件、対教師が2151件、器物損壊1997件などだった。

暴力行為は、同じ児童が問題を繰り返す傾向が強まっており、文科省は「情報共有が進み、認知件数が増えた面もあるが、貧困などが原因で家庭のしつけが不十分な子どもも増えている」と分析している。

朝食をとらないで小学校に登校する子どもも増えていること、家庭の複雑化などでコミュニケーションの不足、様々な環境変化で児童にフラストレーションが溜まっていると評論家が話していた。

シングルマザーやシングルファザーも増えていて、仕事が忙し過ぎて子どもの世話やしつけが充分に出来ないという現実も有るようだ。子どもは国の宝と思えば、国全体で子どもたちが置かれている過酷な環境を国民が理解することも大切だ。

私の子どもの頃は、両親が共働きの子どもを『鍵っ子」って呼ばれていたけど、児童の暴力行為は問題になっていなかった。あの頃は、地域で児童の見守りなども有ったように思う。

 

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