真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

どうしても捨てられない1冊

2014年02月02日 | Weblog
定年退職になると、それまで研究室に置いてある書籍を処分しなければならないと思っていた。数年前から先輩の先生がたが、研究室の書籍の整理に苦労なさっていたのを観ていたので、大変だろうな~と思っていた。

昨年退職なさった先生は、家中の壁という壁に本棚を作り収納したそうだ。英米文学がご専門なので、大切な書籍をそう簡単に手放せないのだと思う。私は社会科学なので、変化が激しく、数年前に主張されていたことが、今は全く通用しないこともある。

まずは家にある書籍の処分をしなければと思って、後輩に来てもらって1日かけて、家にある本の整理をした。後輩が驚くほどの本が有ったのだが、その殆どを捨てることにした。

家の本を処分している時、タイトルを観ると懐かしさが蘇って来たが、「とにかく捨てる」、と思い切り良く仕訳した。しかしである。どうしても捨てられない本、高校生の時に使った山川書店の日本史の教科書が出て来た。

紫色の表紙の日本史の教科書を使った方は多いと思う。世界史は水色の表紙教科書だった。50年も前に使ったこのぼろぼろの教科書をなぜ捨てられないかと言うと、この教科書1冊をまるまる覚えたからだ。

当時日本史で受験する場合は、この山川の教科書と参考者を使って勉強したのだ。浪人した1年間で、この教科書を欄外の説明も含めて1冊完全に記憶し、目をつぶればどのページに何が書かれているかも分かるほど勉強したのだ。

当時、現代史を勉強していた時、もっと早く産まれれば明治や大正時代を勉強しなくても良いのにと思ったものだが、今の受験生は昭和もある。学生がよく「それって昭和の話しでしょう?」というのも分かる気がした。

今回も日本史の教科書が捨てられなかった。当時は女性で浪人する人が本当に少なかったので、不安と戦いながら良く勉強したな~と思う。浪人人生は初めて経験した挫折だったし、その時から私の考え方が変わったと思う。今でもその気持ちは忘れていない。

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