きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

沖縄の普天間基地移転問題で与党は混迷・・・ 共産党・志位委員長に悩みを打ち明ける!

2009-12-15 22:28:52 | 平和・憲法・歴史問題について
日米間の焦眉の課題になっている、沖縄・普天間(ふてんま)基地の移転問題

1995年の少女暴行事件を発端に湧き上がった基地返還の運動。
その後、日米間でかわされた、1996年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意以来、『移設条件付き返還』とされてきた。


アメリカへの返事の期限の18日が迫る中、民主党の鳩山さんと共産党の志位さんが会談した。
鳩山さんは志位さんに、「それだけにという思いとともに、旧政権とはいえ日米合意がある。長い間、苦労されてきた沖縄県民の思いもある。どちらが大事かということでなく、両方生かせるようにと思いながら、どう解決するか悩んでいる。いい知恵があれば共産党からも示していただきたい」と悩みを語った・・・




共産党の志位さんの答えは明確でした!
「『移設条件付き返還』という立場から抜け出す必要がある。もともと危険きわまる普天間基地は、無条件撤去が県民の強い要求だった。ところが96年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意以来、『移設条件付き返還』とされた。その結果はどうか。結局、13年間も危険きわまる基地は動かなかった。この事実を踏まえるならば、問題解決の道は、普天間基地の『条件なしの返還』=無条件撤去を求めて、米側と本腰の交渉をおこなうことだ。首相が、腹を固め、県民、国民の願いと一体に、米側に正面からそれを求めてこそ、打開の道が開かれる。ぜひそういう立場に踏み切ってほしい」

鳩山さんは、「共産党の気持ちは承らせてもらうが、安全保障、抑止力という問題がある。無条件撤去を求めるのでは交渉は難しいと思う」と応えました。

志位さんはさらに応えます!
「日米合意も大切だ」という首相の発言について、「たとえば10年と期間が決まっている条約なら、国と国の約束として引き継がなければならないこともあるだろうが、日米合意は、政権が代わったら、当然白紙から見直す権利がある」と指摘。
 さらに、海兵隊が「抑止力」という発言については、「イラク戦争など、沖縄の海兵隊がやってきたことを見れば、平和のための『抑止力』でなく、戦争のための『侵略力』だ。
 沖縄にも日本にも海兵隊は必要ない。無条件撤去を求めることこそ、問題解決の大道であり近道だ」と強調しました。


【関連記事】
普天間移設先「5月までに決定」 政府方針、米に伝達へ(朝日新聞)
「普天間、悩んでいる」 鳩山首相、志位委員長に吐露(朝日新聞)
「移設条件付き返還」抜け出し無条件撤去の立場で交渉を(しんぶん赤旗)
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海の環境汚染の度合いが、海岸に流れ着く漂流物(ブラスチック・ペレット)で分かるらしい!

2009-12-09 21:00:01 | 環境問題・気候変動・地球温暖化について
海の環境汚染の度合いが、海岸に流れ着く漂流物(プラスチック・ペレット)、つまりプラスチック製の小さな粒子を調べることで分かるらしい!

 世界各地の海岸に漂着した小さなプラスチックの粒を集め、PCB(ポリ塩化ビフェニル)やDDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)など残留性の有機化合物による海洋汚染を明らかにする研究が進められています。
 現在は使用禁止になったり、使用が制限されているこれらの物質が過去に多く使われた地域の海をいまも高濃度で汚染し、一部の地域ではまだ使われ続けている実態を浮かび上がらせました。(間宮利夫)



プラスチック粒を分析したら
 この研究は、「インターナショナル・ペレット・ウォッチ」といいます。東京農工大学の高田秀重教授たちの研究チームが2005年、インターネットや学術雑誌を通じて世界中の人々に、砂浜などに打ち上げられた直径数ミリメートルのプラスチックの粒(レジンペレット)を拾い、送ってほしいと呼びかけました。
 世界各地で採集レジンペレットはさまざまな有機化合物を吸着する性質を持ちます。高田さんたちは、レジンペレットが、海水に含まれているPCBやDDTを吸着するだけでなく、濃縮していることを世界で初めて明らかにしました。
 これまでに、南極を除くすべての大陸にある28の国と地域からレジンペレットが送られてきました。採集された地点は約100カ所です。それらを分析した結果、PCBやDDTなど残留性有機汚染物質(POPs)による、世界の海の汚染の様子がわかってきました。




 PCBの汚染マップ(図)は米国の海岸に高い値の地点が多く、日本やヨーロッパの海岸にも高い値を示す地点が多く見られることを示しています。インドの1地点を除き、東南アジアやアフリカ、オーストラリア、南米は比較的低い値となっていました。
 かつて、PCBは米国や日本、ヨーロッパの各国でさかんに使われました。特に米国は世界の約半分を使ったといいます。一方、東南アジアなどでは経済の発展が1980年代以後だったため、それほど使われませんでした。分析結果は、こうした使用状況を反映したものとみられています。
 殺虫剤のDDT(分解産物を含む)は、PCBの場合と異なり、東南アジアで濃度が高い地点がめだちました。世界保健機関(WHO)によると、東南アジアではマラリアの病原体(マラリア原虫)を媒介するカを駆除するため、いまもDDTが限定的に使われているといいます。




長期監視に適用
 アフリカ南部に位置する南アフリカとモザンビークから送られてきたレジンペレットからは、ほかの地点からはほとんど検出されない殺虫剤のHCH(ヘキサクロロシクロヘキサン、BHC=ベンゼンヘキサクロライドともいう)が高濃度で検出されました。これらの国々での使用に関する情報はありませんが、いまも使われている可能性が高いとみられます。
 高田さんは、「レジンペレットは水や底泥、生物と違い、世界中、どこからでも簡単に送ってもらえる点で、世界の海洋汚染のモニタリングに向いている。ほかの物質も含め、長期的な変動の監視に使っていきたい」と話しています。
(写真と図は高田さん提供)


【レジンペレット】
ポリエチレンやポリプロピレンなどプラスチック製品の原料。製造や輸送、使用などにかかわるさまざまな現場から環境中に放出され海へ流れ出しています。最終的にたどり着く場所の一つが海岸で、それ自体、砂浜などを汚す元凶です。

【残留性有機汚染物質(POPs)】
分解しにくく生物によって濃縮され、人間や生態系に有害な有機物のこと。残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約は、PCBを製造・使用の原則禁止、DDTを製造・使用の原則制限、HCHを排出削減対象物質に指定しています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2009年12月6日付


今年の夏に、「鳴き砂」で有名な、京都・丹後半島の琴引浜に行って来て、そこでも砂浜を汚染から守る粘り強い取り組みを見てきました。
03_琴引浜・遊区_04
03_琴引浜・遊区_04

04_琴引浜・掛津区_02
04_琴引浜・掛津区_02

04_琴引浜・掛津区の砂_03
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05_琴引浜への漂流物_01
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05_琴引浜への漂流物_02
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05_琴引浜への漂流物_03
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05_琴引浜への漂流物_04
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それだけに、海の環境そのものを守ることの重要性を実感しました。
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棚田の魅力再発見!石垣積みの珍しい棚田・高知県津野町

2009-12-08 22:35:36 | いろんな取組み
高知県津野町には石垣積みの珍しい棚田が残っている
「しんぶん赤旗」日刊紙 2009年12月7日付けで紹介された。



 高知県津野町は清流・四万十川の源流点を持ち、北に四国カルスト天狗高原、山の尾根に20基の風力発電を置く、水と緑の豊かなところです。4年前に2村が合併した、人口7000人の山村です。
 私が合併選挙で落選した直後、議員主導で高レベル放射性廃棄物処理場誘致の動きが起きました。町民には寝耳に水の驚きでした。
 自然豊かな町にそんなものはいらない-と反対運動が急速に広がり、2カ月で町と議会に断念声明を出させました。この運動は大きな財産として残りました。
 私の住む貝ノ川は、30所帯の小規模な農家で成り立つ集落です。何とか地域の活性化をと話しあいましたが妙案はでませんでした。


 そんなとき、ある人が「貝ノ川には県下でも屈指の石垣の棚田があるではないか。これをうりだしたらどうか」とヒントを与えてくれました。地区のものにとっては、農作業効率が悪い棚田は重労働と苦しみの根源みたいに思っていて、その価値はみえませんでした。
 言われてみれば、見事な棚田です。
 地区の人と話し合うなかで、10月にキャンドル祭りを開くことになりました。田んぼのあぜに3000本のろうそくを立て、集落に続く道に、道案内を兼ねた400本を立てることになりました。
 荒廃地や谷川沿いの草刈り、ろうそく台にするペットポトルの加工など、全戸が参加し、能力に応じた作業をして準備をしました。当日の出し物の出演依頼や舞台づくり、看板設置やポスター張りなどを通じて、これまで以上に地区民の助け合いが進み、結びつきが強まりました。環境美化意識も高まりました。
 当日の出し物の出演依頼や舞台づくり、看板設置やポスター張りなどを通じて、これまで以上に地区民の助け合いが進み、結びつき.が強まりました。環境美化意識も高まりました。
 当日は絶好の天気で、町内外の800人が棚田を照らす幻想の世界を楽しみました。
 私は、6月の選挙で議席を回復することができました。
 棚田に代表される美しい景観と自然を守り、地域の人たちが元気になるような町にしていきたいと思っています。

(大崎健夫・津野町議)


石垣の棚田は、広島県の井仁の棚田も有名ですね・・・。
井仁の棚田に行ってきました(2007年5月)

井仁の棚田 青々とした稲(2007年8月)
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「キャピタリズム~マネーは 踊る~」 早速見てきました!

2009-12-05 22:23:53 | 映画について
マイケルムーア監督の「キャピタリズム~マネーは踊る~」を早速見てきました。

関西では、12月5日から、大阪・梅田の「TOHOシネマズ梅田」で限定公開だ。
キャピタリズム チケット
キャピタリズム チケット

劇場では、マイケルムーアの人形が迎えてくれた!
キャピタリズム マイケルムーア
キャピタリズム マイケルムーア

キャピタリズム ポスター
キャピタリズム ポスター

銀行が家の差し押さえにくる現場を撮ったビデオ。なんと保安官が一緒にやってきている。

マイケルムーアが自分の子どもの頃を回顧して、「あのころは、だれもがほどほどの給料をもらって、ほどほどの家に住んで、自動車をもって、医療や教育もうけられた」「だが、今は、ちょっとのことで、住まいから追い出されホームレスになってしまう」と。

映画の中で、「欧州や日本では、医療や教育などが充実している」って紹介されている場面があったんですが。
残念ながら、日本と欧州ではかなりの落差がありますね。
大学を卒業したら数百万円の借金を背負ってのスタート。非正規社員が増えてきて生活もままならない。借りた住宅ローンが返せなくて住まいを失う。
金を貸す銀行はリスクをとっているので、損をしない。
デリバリブという得体のしない金融商品を売り出して大もうけ。
残念ながら、日本も同じじゃないですか。

この映画の公開される前日、NHKで「日本の、これから」で「自殺者3万人 命をどう守るか」という番組をやっていました。
そこでも、「非正規」の働かせ方、中小企業いじめ、メンタルヘルスケアの問題、行政の側のケアの弱さなどが自殺の原因になっていると議論が進みました。


映画の最後で、「インターナショナル」の替え歌が流れました・・・
起て 飢えたる者よ 今ぞ日は近し
さめよ 我が同胞(はらから) 暁は来ぬ
暴虐の鎖 断つ日 旗は血に燃えて
海をへだてつ われら
腕(かいな)むすびゆく

いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
あぁインターナショナル
われらがもの

いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
あぁインターナショナル
われらがもの

 
聞け われらが雄叫び
天地とどろきて
屍越ゆるわが旗 行手を守る
圧政の壁破りて 固きわが腕(かいな)
今ぞ高くかかげん
わが勝利の旗

いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
あぁインターナショナル
われらがもの

いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
インターナショナル
われらがもの

全世界の労働者への熱いメッセージでしょう!
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マイケルムーア監督の新作映画 「キャピタリズム(資本主義)」が話題を呼ぶ!

2009-12-03 23:47:59 | 映画について
マイケル・ムーア監督の新作映画「キャピタリズム~マネーは踊る~」が話題を呼んでいる・・・

 ブッシュ大統領のイラク戦争を痛烈に批判した「華氏911」。アメリカの医療保険の実態に鋭いメスを入れた「シッコ」。
 1作ことに話題を呼ぶマイケル・ムーア監督(55)が、今度は、「キャピタリズム(資本主義)~マネーは踊る~」で、強欲資本主義に迫ります。新作の公開を前に初来日したムーア監督は、記者会見(11月30日)で、熱く語りました。




 会見は、ムーア監督が入国の際、税関で指紋を取られることを知り、抵抗したてん末から始まりました。「誰もが、時には自分の権利のために立ち上がらなければならない」というユーモアたっぷりのムーア節。

信頼寄せる人
 デビュー作以来20年。約束なしに不意打ちの突撃取材を重ねる作品を次々送り出し、すっかり有名になったムーア監督。「企業のトップや権力の座にある人たちは、僕と話をしたがらないので、彼らの取材をするのは大変厳しい」と言います。
 一方で、大企業や権力者を遠慮なく批判する監督に信頼を寄せる人たちがいます。その人たちからは、続々と投書や資料が届き、「取材が楽になった」とも。
 そのなかの一つの映像が、「キャピタリズム~マネーは踊る~」の冒頭に使われています。銀行に差し押さえられた家に近付く車列。ドアのかぎをたたき壊す音。保安官に自宅からの強制退去を迫られるさまを家の中から撮り続けたノースカロライナ州の一家が、ビデオを届けてくれたのです。「ムーアに送るのが一番、と送ってくださった。とてもありがたい」と。
 低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)の破たん以降、今やアメリカでは、「7秒半ごとに、家が1軒差し押さえに遭い、強制退去させられている」、その生々しい実例です。
 「キャピタリズム~マネーは踊る~」は、2時間7分のドキュメンタリー。丹念な取材で、富と力ある者の横暴を突き、貧者に優しいまなざしはここでも生きています。
 銀行や企業の倒産で突然クビになった労働者。家族に内緒で社員に生命保険をかけ、その死でもうける大企業・・・。利潤本位の社会であえぐ人々を映し出します。新自由主義のはしりとなったレーガン大統領以来の弱肉強食の経済政策がもたらした国民の実態です。
 金融業界トップが政権の中枢に座り、自分たちに都合よく規制緩和を進めたあげくの、アメリカ経済の破たんを映像ならではの迫力で見せていきます。
ところが、金融危機を招いた投資銀行や保険会社は、議会の後ろ盾によって国民の税金7千億ドル(約63兆円)で救済されます。1%の富裕層が、99%の庶民を虐げるアメリカ社会。いったい税金はどこへ。ムーア監督の怒りはニューヨークのウォール街に。さらには、不当な処遇に屈せず立ち上がった人々を追って、意気高くともにたたかおうと呼びかけます・・・。
 ムーア監督は、「いろんな文明国の中で、アメリカの現状は、なぜこんなに目をおおいたくなるものなのか。その疑問を永遠のテーマとして自作で描いているつもり」と会見で語りました。

日本は侵略戦争を支援しないで
 この映画の中に、日本が数分だけ紹介されます。敗戦で新しい憲法を持った国として-。

まねをしないで
 会見で、日本人へのメッセージは、と聞かれて、こう語りました。
 「アメリカでエルビス(・プレスリー)のまねをしてくださった首相がいました」。その首椙も含め、保守的な首椙が代々続いて、犯罪率、失業率も高くなり、日本がアメリカと同じようになってきている。けれど、アメリカをまねないで、「BE JAPAN」(日本は日本のままでいてください)、と。
 語り口にだんだん熱がこもります。
 「教育の価値を十分大切だと思った日本、解雇はしないと言った日本になってください。他国に一切侵略しない、他国を侵略しようとしている国を一切サポートしないと言った国に戻ってください」
 さらに、世界中の人々が苦しんでいる理由の一つは、ブッシュ前政権にあると言い、その戦争政策を支えた日本をはじめとする諸国の責任も問いました。
 ムーア監督は、最後に、映画にも登場した88歳の父親の話をしました。父親は、太平洋戦争中、沖縄に駐留し、おじは、フィリピンで戦死しています。
 父親は、オバマ大統領が、アフガニスタンでの今後の戦争政策について1日に発表する前に、要望を送った、といいます。“オバマ大統領、あなたは戦争をご存じない。戦争を知っているわれわれは、もう戦争は欲しくない”と。
 「世の中は絶対良くなると信じている」。常に大きな希望と楽観的な考え方を持っている、と信条を語ったムーア監督。「いつの日かわれわれが、戦争を知らない人間になれることを願っています」とのべ、こう結びました。
 「日本の方々と平和への願い、平和へのメッセージを分かち合えることを大変うれしく思います。戦後60年以上、日本の方々は平和への旗手として活躍していらっしゃったと僕は思います」


「しんぶん赤旗」日曜版(2009年12月6日付けで紹介)

12月5日から、東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪・TOHOシネマズ梅田で公開されます。
全国での上映は来年の1月9日からのようです。

近い大阪梅田に、見に行きたいですね!
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