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日本共産党兵庫県委員会で働いています。

深夜勤の高齢男性過労死 「仮眠をさせない」会社がマニュアル 「清掃 チラシ折り…身体動かせ」

2022-08-16 07:19:45 | 働く権利・賃金・雇用問題について
深夜勤の高齢男性過労死 「仮眠をさせない」会社がマニュアル 「清掃 チラシ折り…身体動かせ」
「居眠り防止のために清掃やチラシ折り」―。ガソリンスタンドのアルバイト男性(73)が契約を超えた回数の深夜勤務の末に過労死した問題で、深夜帯の10時間の勤務中に仮眠をさせないためのマニュアルを会社側が作っていたことが11日、分かりました。(矢野昌弘)

「居眠り防止のために、ゲストルーム、トイレ、監視室及び計量機の清掃やチラシ折りを行うよう指示し、適宣身体を動かして眠気覚ましを行うよう」

椅子使用控える
問題のマニュアルには洗車用のタオル補充、掃除機や拭き掃除、朝8時にはトイレ掃除、さらには「社員が居る間は椅子の使用は控える」と、深夜勤のアルバイトに座ることまで許さないというものまでありました。
こうしたマニュアルや指示は、エネオスのガソリンスタンドにアルバイトを派遣していた受託会社が出していたものです。
2019年8月に急性心筋梗塞で死亡した男性の遺族が東京地裁で起こした裁判で、判明しました。
男性は夜11時から朝9時までの深夜勤務専門のアルバイト。高血圧の持病と年齢を考え、勤務は週2、3回の契約でした。この深夜勤務者の半数以上を65歳から75歳の高齢者が占めていました。
男性が勤務した日の来客状況を調べると、午前2時から4時の深夜帯でも毎回1時間平均2台超が来店していました。給油の監視が必要である上、トイレ利用などもあり、店員は気が抜けない勤務だったことがわかります。
さらに受託会社の説明によると、男性の休憩は、始業の午後11時からの1時間だけでした。



エネオスの100%子会社でガソリンスタンドを運営するエネオスフロンティアが入るビル。裁判の被告となっています=東京都中央区


倒れる当日に体調不良と交代をお願いする男性のメール(一部加工しています)

休憩なしで労働
男性は午前0時過ぎから翌朝9時まで休憩なしで働いていた形です。就業時間の「途中」に休憩を与えなければならないとする労働基準法に違反しています。
こうした仮眠なしの過酷勤務のためか、体調不良者や退職者が相次ぎ、空いた勤務を男性が穴埋めしていました。男性の勤務は19年3月中旬から1カ月あたり14回に急増。7月中旬からは、6日連続勤務を含む18回も出勤をしていました。
原告代理人の尾林芳匡弁護士は「受託会社が“居眠り防止”マニュアルを作ったことも大問題だが、休憩を与えず、仮眠もとれないワンオペでの深夜勤務を前提とするエネオスの経営手法も大変問題だ。裁判ではエネオスが受託会社に払っていた委託料が明らかにされておらず、この点も明らかにさせなければならない」と語ります。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年8月12日付掲載


男性は夜11時から朝9時までの深夜勤務専門のアルバイト。高血圧の持病と年齢を考え、勤務は週2、3回の契約。
男性が勤務した日の来客状況を調べると、午前2時から4時の深夜帯でも毎回1時間平均2台超が来店。給油の監視が必要である上、トイレ利用などもあり、店員は気が抜けない勤務。
男性は午前0時過ぎから翌朝9時まで休憩なしで働いていた形。就業時間の「途中」に休憩を与えなければならないとする労働基準法に違反。
仮眠もダメ、休憩もなし。アルバイトの酷使は許されない。

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