きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

自然エネルギー 世界の挑戦② スペイン・ナバラ州(続編)

2011-07-16 17:24:24 | 原子力発電・放射能汚染・自然エネルギー
自然エネルギー 世界の挑戦② スペイン・ナバラ州(続編)

以前紹介した、スペイン・ナバラ州の取り組み。一部がもれていましたので続報します。

州の住民がオーナー
 スペイン・ナバラ州のミゲル・センス・セスマ知事に、再生可能エネルギー普及の秘訣(ひけつ)を聞くと、法的枠組みの確立や公的部門の関与のほかに、「世論の支持」「人々の事業への参加」を挙げました。
 再生可能エネルギー普及の事業の一つが、州都パンプローナから南へ自動車で1時間のミラグロ村にあります。名前は「ウエルタソーラー」、スペイン語で「太陽の農園」です。
 2007年末に開園したこの「農園」には、太陽光パネルを備えた太陽光追尾装置(トラッカー)が約900基あります。パネルで太陽光を電気に変え、約5000世帯の電力需要を賄います。




 州の住民がトラッカーを1人1基、場合によっては数基購入しています。こうして誕生したオーナーはこの「農園」で約750人。州政府広報のオルティゴサ氏によると、他施設も合わせた州全体でオーナーは約8000人います。
 知事は「再生可能エネルギーの推進は、温室効果ガス排出を減らさねばならないという人々の確信に基づいています」と指摘します。州ではさらに、子どもたちの教育にも取り組んでいます。風力発電機のプロペラを作る工場のハビエル・タラピエラ工場長は、「10代の子どもたちの訪問を受けました。彼らは自分たちの将来について考えたと思います」と話します。オルティゴサ氏は「子どもたちが親に風力発電について話す。そうして『家の電気がどこからくるか』を家族が自覚するようになります」と言います。
 再生可能エネルギー企業アクシオナの広報担当者のゴメス氏は「再生可能エネルギー推進のキーワードは社会的責任です。これは右派、左派問わず政党も支持しています」と言います。現在、電力消費の8割を再生可能エネルギーで賄うナバラ州は、2020年にはそれを110%にまで引き上げる計画です。


 その一方で、「自然の価値と電力生産のバランスが必要です。自然の景観も守らなくてはならない」と指摘するのはエステバン・モラス氏。これまで知事とともにナバラの再生可能エネルギー普及をけん引してきました。「風力発電機を最初に設置してから16年たちました。技術の進歩で発電機の能力も向上し、新たな土地の確保なしに発電能力を3倍にできます」と話します。
(ナバラ州パンプローナ=小玉純一)(つづく)


「しんぶん赤旗」日刊紙 2011年6月30日付掲載

「太陽の農園」っていいですねえ!

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