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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

森友・加計疑惑を追う② 「突破口」示したのは―

2018-05-09 13:51:57 | 政治・社会問題について
森友・加計疑惑を追う② 「突破口」示したのは―

学校法人「加計学園」(岡山市)とともに、構造改革特区の規制緩和で獣医学部新設を目指してきた愛媛県今治市。構造改革特区では、計15回も“落選”。それが2015年6月、申請を国家戦略特区に切り替えると、一気に実現しました。
なぜ国家戦略特区にしたのか。

首相代理に相当
その謎をとく内部文書を本紙は独自に入手しました。2015年4月2日に加計学園事務局長、愛媛県地域政策課長、今治市企画課長らが、官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会した時の記録です。
面会で柳瀬氏は「本件は、首相案件」と語ったとされています。
柳瀬氏はこんな助言もしていました。
「国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカル(技術的)な問題であり、要望が実現するのであればどちらでもいいと思う。現在、国家戦略特区の方が勢いがある」
官邸は、地方自治体の課長クラスや学校法人幹部が簡単に入れる場所ではありません。ある内閣府幹部は「官邸にはじめて入ったのは官僚になってかなり時間がたってから」と言います。
内閣法では、首相秘書官を「(首相の)命を受け、機密に関する事務をつかさどり」と定めています。文科省の前川喜平前事務次官も「首相秘書官は首相の名代。首相の指示や報告なしに官邸で面会したりしない」と指摘しています。首相秘書官に会ったということは、首相の代理に会ったことだというのです。



2015年4月2日に、加計学園幹部、愛媛県、今治市の担当者らが柳瀬唯夫首相秘書官(当時)に面会した際の内容をまとめた愛媛県文書

官邸中枢関与か
加計学園などの一行は、柳瀬氏との面会に先立ち、内閣府の藤原豊地方創生推進室次長(当時)とも会っていました。
藤原氏は「要請の内容は総理官邸から聞いており」「県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい」と発言。さらに「国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい」と語りました。
国家戦略特区は12年に政権復帰した安倍晋三首相が「アベノミクス」の一つとして始めた肝いりの政策です。国家戦略特区諮問会議の議長は安倍首相で、特区の認定も首相がします。首相が主導するトップダウンの仕組みです。
首相の代理である首相秘書官が面会し、首相が認定する国家戦略特区をすすめた―。首相官邸の中枢で、獣医学部新設の道筋が描かれたという疑いが濃厚です。
柳瀬氏は、そんな大切な会合を「記憶がない」というのです。(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年5月6日付掲載


柳瀬氏は首相秘書官。首相の代理として会っているのだから、それほど深い結びつき。
獣医学部認可に、安倍総理がかかわっていないなんて言わせない。

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