きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

知って得する 気分一新 ウオーキング⑤ ちょっとドキドキ

2008-11-27 08:01:06 | 赤旗記事特集
ちょっとドキドキ


運動の強さは脈を指標にするとよい。

 速く歩く、あるいは、坂を上るなど運動の強さが増すと、心臓がドキドキしてくることはだれでも経験していることでしょう。
 このように運動の強さが増すと、筋肉を構成する細胞(筋線維と呼ぶ)が多く活動に参加し、それだけたくさんの酸素を活動する筋線維へ送り込まなければならなくなります。
 酸素は血液の中のヘモグロビンと結びついて、からだの中を運搬されます。だから、酸素の利用が増えれば、血液の流れが盛んになり心臓がドキドキしだすのです。このように血管の中をめぐる血液は、からだを構成するすべての細胞へ、生きていくために必要な栄養素と酸素を供給します。
 生まれたての赤ちゃんの血管の内壁は、きれいで血液が通りやすくなっています。
 それが、年をとってくるとしだいに動脈が硬化してきます。動脈硬化症は、血管の内側にコレステロールが沈着したりして、隆起などが生じて起こる病気です。そうなると、そこから先への血液の流れが悪くなり、いろいろな臓器にそれぞれの症状が表れてきます。
 よく耳にするLDL(悪玉)コレステロールは動脈硬化を促進し、HDL(善玉)コレステロールは反対に抑制します。
健康診断で採血、分析された結果から、この二つのコレステロールの濃度が比較され、動脈硬化が主要な原因となる脳血管系や心臓血管系の疾患の発症の危険性が指摘されるのです。
 家族に心臓病で亡くなった人がいたり、健康診断で血圧が高かったりした人は、安全のため運動負荷試験というテストを受けることをすすめますマ運動負荷試験とは、スピードをだんだん上げて歩くときの心電図を記録し、血圧の変化を測定し、どのくらいのスピードで歩くと異常が見られるようになるかを調べるものです。
血管が古びてきている中高年では、どのくらいの運動なら実践しても安全であるかを、医師から判断してもらったほうがよいでしょう。
 心臓が少しドキドキするような運動、たとえば、やや速く歩く運動を継続していくと、LDLコレステロールの濃度は減少し、対照的にHDLコレステロールの濃度が増加することが分かっています。
 ではどのくらいドキドキすれば、よいのでしょうか。一般的にいえば、1分間に80拍程度のぶらぶら歩きではやや効果が薄いとされています。もう少し速く歩いて、自分でもややきついと感じる1分間に100拍から120拍が適当といわれています。
 いきなりは無理ですから、徐々に速歩きの時間を延ばしていきましょう。



閉経後の女性15人が1日4300歩(2.9km)をこれまでより余分に歩いた。24週間後、収縮期血圧は142mmHgから131mmHgに低下した。
(宮下充正・東京大学名誉教授)


【しんぶん赤旗日曜版 11月23日付より】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あえぐ世界 貧困広がる 発... | トップ | 路面電車 スイスイ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

赤旗記事特集」カテゴリの最新記事