先日、藤原市長の進める「奈良市まちづくりプログラム」と言うパンフレットが送られてきました。
その中に19年度の方針について「市民の暮らしやすい、心豊かに暮らせる地域コミュニティの再生、自分達のまちに愛着と誇りを持てるまちづくりを行うため、「市政運営の四つの柱」を掲げ、「まちづくりプログラム」としての「市民の生活像づくり」と「市の都市像づくり」の実現」に向けた具体的施策が紹介されていました。
内容は、奈良市のホームページ「平成19年度主要な施策の概要」
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1178101309335&SiteID=0&ParentGenre=1148457502588
に示されたものに金額を入れてイラストやグラフを挿入して紹介をされています。
市政運営の目標について以下の項目に分けて述べられています。
1、「市民の生活像づくり」について
市政運営の目標の第一「市民の生活像づくり」について説明いたします。
■ 安全安心に暮らせる近隣コミュニティづくり
■ いきがいを持ち、健康で長生きできるまちづくり
■ 子育てを応援する社会づくり
■ 人権意識にあふれ、すべての人が心豊かに暮らせる社会づくり
■ 確かな学力と規律あるたくましい子どもを育む教育のまちづくり
2、「市の都市像づくり」について
市政運営の目標の第二「市の都市像づくり」について説明いたします。
■ 文化観光集客都市づくり
■ 緑あふれる、美しいまちづくり
■ 交流・ふれあいのまちづくり
■ もてなしのデザインあふれるまちづくり
■ 都市サービスの充実したまちづくり
そして
3、「市政運営の仕組みづくり」について
4、「市政運営を支える行財政改革の推進」について
などの項目で具体的な取り組みが示されています。
奈良市の財政状況を従来にない新しい取り組みとして、市長が今年の施策の内容を理解しやすく書かれています。
しかし、最後のページに示された、奈良市の歳入(収入)と歳出(支出)を市民一人当たりに換算した表がありますが、これは市民に大きな瓦解を与えるもので、正確さのかけた資料の提供であると言わざるおえません。
おそらく市民の方にはこの間違いは分からないのではないかと思います。
「それでは間違い探しです」
● 市民の税を1人当たりに換算すると・・・
市民税 81,107円
固定資産税 53,120円
都市計画税 8,962円
市タバコ税 4,845円
事業所税 2,018円
軽自動車税 978円
その他 51円で
市税総額・・・・・・・・・151,081円
● 市政に使われるお金を1人当たりに換算すると・・・
民生費(高齢者福祉や保育費など) 101,149円
公債費(借り入れ返済金) 43,172円
土木費(道路や公園整備など) 37,293円
衛生費(保健やゴミ処理費など) 30,237円
教育費(学校整備や社会教育など) 28,724円
消防費など(消防・商工・議会など) 22,459円
歳出総額・・・・・・・・・299,937円
とされています。
これを見てみなさんはどう思われますか?
151,081円しか収入が無いのに、299,937円も使っているのか。
奈良市はお金がないと言うのは本当なんだな。
住民福祉が後退しても仕方が無いな。
使用料や手数料が値上がっても仕方が無いな
どこがおかしいですか、わかりますか??
市税総額の方は、奈良市民から預かっている税金です。(これを自主財源と言います)(その他に依存財源とういのがあります)
しかし歳出総額と言うと、市税以外にも奈良県の支出金・地方消費税交付金・地方贈与税・地方交付税や特別地方交付税そして国庫支出金など県や国からの収入(依存財源)を含めたものの出費であり不足分を市債と行って借り入れを起こしてまかなってきた総額なのです
ですから、収入の方は、市民からの税金(自主財源)だけで計算して1人当たりの収入を低く計算されています。本当は県や国からの収入(依存財源)も含めた一人当たりの金額で計算をしなければいけないのをしていないのです。
151,081円と、299,937円では大きな開きがあると考えられたと思いますが、市民の人口は変わりませんが、比べる対象が違うのです。
分母(人口)は同じでも違う分子を用いて計算をしているのはごまかしではないのかと言わなければなりません。
歳出が一人当たり299,937円と言うのであれば、歳入も本当は、299,937円となるはずです。
財政の基本は、「入るを図り、出る(いずる)を制する」です。しかし今はそうはいかず、「出るを図り、借金に頼る」と言うのが現実です。
問題は、19年度に必要なお金が、90億9610万円不足しているので、借金をしなければならなくなっていることです。
ですから、入ってくる市民税等の予算額(561億1326万円)で奈良市の市政を運営(19年度必要な金額は1,114億円)して行こうとするとどうしても不足が生じてきます。
今年も、90億9610万円借り入れをしていますが、歳出の中に過去の借金返済額が、160億3444万円が含まれています。
そのため、国も地方も行財政改革に必死です。行財政改革は、すなわち、従来の住民サービスを低下させる、住民負担を増加させる、ことによって歳出を削減していこうと言うものです。その最たるものが、平成の大合併です。
誰もが「住民サービスを低下や、住民負担を増加」を喜ぶ人はいないでしょう。
私たちもそのために何をしなければいけないのかを真剣に考えなければいけない時代になってきました。
そのためには、単純に、安易に、行政は施策の選択をするのではなく、情熱と知恵と工夫をしっかりとしていただきたいです。
市民もまた、行政に依存するだけでなく自分たちで出来ることは行政に頼らないと言うことも大切になってきました。
ですから、私は従来から、「自助・公助・共助」のバランスの取れた社会構成づくりが必要と訴えてきました。
また、そのためには、社会貢献しようという人と仕組みづくりの必要性を訴えてきました。
そのためにも行政は、信頼されることが重要です。
しかし、今回のような誤解を与えるような情報提供は本当に慎まなければいけないと思います。過去に高齢者老春手帳における今後の老齢者人口予測についての誤りも指摘をしてきましたが、情報提供については、誤解を与えないように分かりやすく、正確に提供をしなければいけないと思います。
今日はちょっと休んだ分だけ頑張ってみました。
その中に19年度の方針について「市民の暮らしやすい、心豊かに暮らせる地域コミュニティの再生、自分達のまちに愛着と誇りを持てるまちづくりを行うため、「市政運営の四つの柱」を掲げ、「まちづくりプログラム」としての「市民の生活像づくり」と「市の都市像づくり」の実現」に向けた具体的施策が紹介されていました。
内容は、奈良市のホームページ「平成19年度主要な施策の概要」
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1178101309335&SiteID=0&ParentGenre=1148457502588
に示されたものに金額を入れてイラストやグラフを挿入して紹介をされています。
市政運営の目標について以下の項目に分けて述べられています。
1、「市民の生活像づくり」について
市政運営の目標の第一「市民の生活像づくり」について説明いたします。
■ 安全安心に暮らせる近隣コミュニティづくり
■ いきがいを持ち、健康で長生きできるまちづくり
■ 子育てを応援する社会づくり
■ 人権意識にあふれ、すべての人が心豊かに暮らせる社会づくり
■ 確かな学力と規律あるたくましい子どもを育む教育のまちづくり
2、「市の都市像づくり」について
市政運営の目標の第二「市の都市像づくり」について説明いたします。
■ 文化観光集客都市づくり
■ 緑あふれる、美しいまちづくり
■ 交流・ふれあいのまちづくり
■ もてなしのデザインあふれるまちづくり
■ 都市サービスの充実したまちづくり
そして
3、「市政運営の仕組みづくり」について
4、「市政運営を支える行財政改革の推進」について
などの項目で具体的な取り組みが示されています。
奈良市の財政状況を従来にない新しい取り組みとして、市長が今年の施策の内容を理解しやすく書かれています。
しかし、最後のページに示された、奈良市の歳入(収入)と歳出(支出)を市民一人当たりに換算した表がありますが、これは市民に大きな瓦解を与えるもので、正確さのかけた資料の提供であると言わざるおえません。
おそらく市民の方にはこの間違いは分からないのではないかと思います。
「それでは間違い探しです」
● 市民の税を1人当たりに換算すると・・・
市民税 81,107円
固定資産税 53,120円
都市計画税 8,962円
市タバコ税 4,845円
事業所税 2,018円
軽自動車税 978円
その他 51円で
市税総額・・・・・・・・・151,081円
● 市政に使われるお金を1人当たりに換算すると・・・
民生費(高齢者福祉や保育費など) 101,149円
公債費(借り入れ返済金) 43,172円
土木費(道路や公園整備など) 37,293円
衛生費(保健やゴミ処理費など) 30,237円
教育費(学校整備や社会教育など) 28,724円
消防費など(消防・商工・議会など) 22,459円
歳出総額・・・・・・・・・299,937円
とされています。
これを見てみなさんはどう思われますか?
151,081円しか収入が無いのに、299,937円も使っているのか。
奈良市はお金がないと言うのは本当なんだな。
住民福祉が後退しても仕方が無いな。
使用料や手数料が値上がっても仕方が無いな
どこがおかしいですか、わかりますか??
市税総額の方は、奈良市民から預かっている税金です。(これを自主財源と言います)(その他に依存財源とういのがあります)
しかし歳出総額と言うと、市税以外にも奈良県の支出金・地方消費税交付金・地方贈与税・地方交付税や特別地方交付税そして国庫支出金など県や国からの収入(依存財源)を含めたものの出費であり不足分を市債と行って借り入れを起こしてまかなってきた総額なのです
ですから、収入の方は、市民からの税金(自主財源)だけで計算して1人当たりの収入を低く計算されています。本当は県や国からの収入(依存財源)も含めた一人当たりの金額で計算をしなければいけないのをしていないのです。
151,081円と、299,937円では大きな開きがあると考えられたと思いますが、市民の人口は変わりませんが、比べる対象が違うのです。
分母(人口)は同じでも違う分子を用いて計算をしているのはごまかしではないのかと言わなければなりません。
歳出が一人当たり299,937円と言うのであれば、歳入も本当は、299,937円となるはずです。
財政の基本は、「入るを図り、出る(いずる)を制する」です。しかし今はそうはいかず、「出るを図り、借金に頼る」と言うのが現実です。
問題は、19年度に必要なお金が、90億9610万円不足しているので、借金をしなければならなくなっていることです。
ですから、入ってくる市民税等の予算額(561億1326万円)で奈良市の市政を運営(19年度必要な金額は1,114億円)して行こうとするとどうしても不足が生じてきます。
今年も、90億9610万円借り入れをしていますが、歳出の中に過去の借金返済額が、160億3444万円が含まれています。
そのため、国も地方も行財政改革に必死です。行財政改革は、すなわち、従来の住民サービスを低下させる、住民負担を増加させる、ことによって歳出を削減していこうと言うものです。その最たるものが、平成の大合併です。
誰もが「住民サービスを低下や、住民負担を増加」を喜ぶ人はいないでしょう。
私たちもそのために何をしなければいけないのかを真剣に考えなければいけない時代になってきました。
そのためには、単純に、安易に、行政は施策の選択をするのではなく、情熱と知恵と工夫をしっかりとしていただきたいです。
市民もまた、行政に依存するだけでなく自分たちで出来ることは行政に頼らないと言うことも大切になってきました。
ですから、私は従来から、「自助・公助・共助」のバランスの取れた社会構成づくりが必要と訴えてきました。
また、そのためには、社会貢献しようという人と仕組みづくりの必要性を訴えてきました。
そのためにも行政は、信頼されることが重要です。
しかし、今回のような誤解を与えるような情報提供は本当に慎まなければいけないと思います。過去に高齢者老春手帳における今後の老齢者人口予測についての誤りも指摘をしてきましたが、情報提供については、誤解を与えないように分かりやすく、正確に提供をしなければいけないと思います。
今日はちょっと休んだ分だけ頑張ってみました。