舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる

木室陽一の舞踊活動が、次第に明らかに。創作・舞台・即興。彼は何処に居て何処に向かうのか。現在、愛媛・中島にて島暮らし中!

ブレイラ:マリア・フィロッティ劇場

2009-11-20 00:42:43 | 小栗判官・照手姫


ひと頃はヨーロッパの小麦の価格を牛耳るほどだったそうだ。
接するドナウ川には大型の船舶も停泊でき、
他国の文化を入り交じらせてきたブレイラの街。




一つ目の公演、終えました!


開演前には劇場支配人の女性の挨拶。
ベルではなくて、銅鑼を三つ叩く。これが本ベル、即開演。

シリアスなはずのシーンで笑い声がきたり、
役の者がはけるたびに拍手がきたり。
言葉の伝わらない中で、何を見に来ようとしてるのかが、つかめず新鮮で面白い。

客席には豪華なシャンデリア。
三階席まである客席は300人ほどの収容で、
高い天井、
近い客席、
見下ろされる快感と、
見上げ・見下ろす気持ち良さ!

声もどこにいてもよく通ります。
響きはマットなのに、舞台の音は全部聞こえる。
うまくできてる!
こんなところで、うたい・かたり・おどる事が出来るのは表現者冥利につきるだろな~



会場の前の方で始終クスクスと笑ってる一団が。
後で聞くと、演劇学校の生徒達(高校生!)だそうな。

ルーマニアでは音楽よりもなによりも、まず、演劇。から文化を育成しているらしい(オーケストラは地方ではお金がかかるそうだ)。
自国の文化の表現としての演劇、他国の文化を知る術としての演劇。



自分が表現者としてどう振る舞うべきか。



そのために、「若者の育成」が最も重要な課題なのだそう。


自分を知り、人をしる。
相手に伝え、相手から伝えてもらう。
しっかりとそこに演劇を見据えています。


終演!
カーテンコールとともに、スタンディングオベーションの嵐!
いや~っ、表現者冥利につきましたっ!!




そして、今日はランチに、
ドナウ川のほとりで、ナマズスープを食べました。
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