
ついに「ミニヨン」まで来ました。
私はこの曲を、初級における一つの区切りの曲と考えています。
高2、低2、低1がごちゃごちゃと出てきて、それらをキチンと弾き分けることが出来るか。
「二人の擲弾兵」「妖精の踊り」でも低1は出てきましたが、まだ、ナンチャッテの部分がありましたから。
スズキメソードでは、違う所で初級・中級・上級等分けていますが、福田教室では、このように説明します。
・最初の山登りは1巻、習作~メヌエット1
・次にレベルアップするのが2巻、妖精の踊り~ミニヨンのガボット
・その後、比較的なだらかな難易度で進んで、次に急激に難しくなるのが4巻ビバルディ協奏曲1楽章、3楽章、そして4巻最後のドッペルコンチェルトです、と。
それはさておき、この曲から2ページにあるために、その長さに生徒たちは身構えるようです。
でも、繰り返しが結構あるんですよね。
私はサンドイッチ構造と言っています。
Aのパン部分。それから次はA’の2枚目のパン
次は、Bのジャム。
また、A’の薄いパンを挟んで、Cの二つ目のジャム。
で、A、A’とパンが2枚続き、シッポのコーダに続きます。
何でサンドイッチにシッポがあるのかは、突っ込まないで下さい(;^ω^)
暗譜が上手く出来ない時は、曲にこうしたフラグを立て、A地点通過、B地点通過と頭の中でイメージしてもらっています。
今回は前半、B部分まで説明します。
まずはパン、Aの部分。
AとA’で出てくる32分音符は、さして難しくはありません。トリルのつもりでやってしまえば出来るでしょう。
赤矢印で示したところは、全て低2です。1の指にくっつくことを意識してやって下さい。
青マルで示したソ#は、3で取るか4で取るかで考え方が違います。
3で取ると、直前の低2と指の間隔が空きすぎて、音程が取りにくくなってしまうので、私は4が好きですが、ソのシャープという考え方からすると、3で取りたくなってしまいますね。
音程が取れていれば、良しとします。
一つ目のジャムに当たるBは、ちょっと注意が必要です。
緑マルで囲んだ部分は、⋁からスラーが始まるため、弾きにくく感じるところです。
そういう時は大抵、弓が曲がっている(まっすぐ入っていない)とか、普段弓先まで使う練習が出来ていない、とかです。
ここで、弓の先まで使う練習をしましょう。
また、ここでの赤い矢印は、1の指です。
シ♭(低1、ですね)とシ♮(ここでは便宜上、高1とします)がランダムに出てきます。
これが結構やりにくい。
こういう練習をしてみてください
これは、同じ弦の上に指を置くので、音を鳴らすことは出来ません。
指だけでやります。
3の指を「レ」の場所に置いたまま、動かさずに、1の指を高1と低1を行ったり来たり。
この時、特に2の指の位置は書いていませんが、低2の場所に置いておいてください。
つまり、高1の時は、1と2の指がくっつきます。
これが上手く行けば、曲も上手く弾けるでしょう。
その後「♭シドラド」と「♭シド♭シド」が3回ずつ出てきます。これは、数えるしかないですね(;^_^A
次回後半で、続きを書きます。
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