
明けましておめでとうございます。
今年最初の曲は、ヘンデル作曲「ブーレ」です。
スラーを間違えやすい曲です。
スラーは、ミュゼットでも言及した通り、曲のリズムや息づかいと密接に関係しています。歌いながら体で覚えましょう。
それから、「狩人の合唱」の時と同じく、アフタクトの考え方が大変重要になります。
まず、アフタクトの感覚を覚えて。
前にも書きましたが、⋁は息を吸う感じ、⊓は吐く感じ。
アフタクトは基本吸う感じで⋁です。
なぜ⋁が多いかというと、次の⊓のため。
⊓は、吐く感じ。力を籠める感じ。アフタクトの次の⊓は、強拍なので、⊓がふさわしいのです。
緑マルで囲んだ⋁はすべて、アフタクトです。息を吸うつもりで弾いてください。
11小節の緑四角で示した⋁も、スラーがついているため分かりにくいですが、アフタクトです。次のレ#を⊓にするために、このミは⋁です。
このミが弾きにくいと感じるならば、理由は二つあります。
まず、元弓での⋁が弾きにくいこと。元や先など弓の端は弾きにくいため、体が自然と嫌がって、弓を真ん中に持って行こうとするのですね。
その為、弓が元にあると体は反射的に⊓で弾こうとします。そこに逆らって、⋁で弾いてください。
また、2番目の理由としては、その前の音、2拍~3拍めのシの二分音符で弓を使いすぎるというのがあります。
これは腕を振り回す癖がついていると(初心者はたいていそうですが)長い音で勢いよく弾きすぎて、次の「ミ」に当てる弓が残されていないのです。
私は大体、スラーの後ろの音符に弓を沢山使うよう、指導します。前の音では節約を。
次に、いくつか4の指の部分を青で示しました。
丸い青で囲んだ「ミ」は、前後の音を見て下さい。
A線ですね。
0の開放弦で弾くと、E線になり、移弦が伴います。
移弦はリスクが伴います。
ですから、こういう時は移弦をしなくて済む4の指を使います。
また四角で囲んだ12小節は、直前の「レ#」からのスラーを滑らかにするためです。
考え方は、同じようなものです。
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