レッスン室から

バイオリンレッスンの内容を、お教えします💛

バイオリンレッスン:初級編 2 二人の擲弾兵

2023-01-06 22:54:10 | バイオリンレッスン

今回は、「二人の擲弾兵」について書きます。

鈴木教本では、初めての短調の曲です。

曲中に初めて低1が登場します(E線ファ、A線シ♭)

楽譜上では、下矢印のついた音符がそれです。

しかし、毎日の練習プリントで慣れていれば、低1に戸惑うことはないでしょう。

とはいうものの、しっかり1の指を引き付けて、音が高くならないように気を付けましょう。

 

私はこの曲では、むしろ以下の二つに注意を払います。

スラーのある付点の弾き方。

緑マルで囲んだところです。結構たくさんありますね。

弓を4分割し、3:1の割合で弾いてもらいます。

1拍を全弓で弾くのは難しいという考え方もありますが、この曲ぐらいのテンポなら大丈夫。

特に最初の長い方の音符で3/4使うことは、意外と難しいです。そして、ボーイングの練習になります。

何カ所かありますが、全て気を付けましょう。

 

もう一つは、11~22小節のリズムとスラー。下に黄色で拍を線で示したところです。

ここは必ず手を叩いて歌ってもらいます。1拍目はひざうちして。

中には頑なに声を出すことを嫌がる生徒もいますが、そういう場合は私が歌い、心の中で歌って手を叩いてもらいます。

拍感とメロディーがしっかり入っていないと、1拍目のひざうちが出来ず、おかしなところでひざを叩いてしまうので、こちらも分かりやすいし、本人もどこに問題があるか納得できます。

 

さらに、9~16小節は、伴奏が3連符になります。

私は自分の趣味もあって必ずレッスン時に伴奏をつけますが、ここは特に必要な所だと思います。4拍子の拍感をしっかり付けること、それから伴奏慣れして、3連符の伴奏の上に乗っかることが、必要です。

 

この曲は、後半長調になります。

学年やソルフェージュの進み具合によりますが、ここで短調と長調の違いに言及することもあります。

また、曲について簡単に説明をすることも。

ラ・マルセイエーズ(フランス国家)が出てくる後半は、勇ましい長調の部分ですが、実は切ない物語の曲なのですね。


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