レッスン室から

バイオリンレッスンの内容を、お教えします💛

バイオリンレッスン:初級編 2 「ミニヨン」のガボット後半

2023-01-29 23:51:05 | バイオリンレッスン

少し間が空いてしまいましたが、「ミニヨン」のガボット後半です。

 

二つ目のジャムに当たるCも結構弾きにくいですが最初の4小節が弾ければ、あとはくり返しです。

この部分は低1の形で入ります

実はこの部分、最後まで低1パターンで、途中で手の形を変える必要がないのですね。

もう、低1パターン、3と4の指をくっつける!とギブスでもはめたつもりで、やってみてください。

ただし今までと違い、いろいろな弦を押さえるので、その分やりにくいです。

 

また、地味に右手が難しいのですね。

最初の16分音符、「ドレミファ・ミレドレ」の部分、⋁ からスラー付きで始まります。

これ、結構イヤだったりします。

おまけにミは♭がついているので、4の指。A線4-E線1-A線4と左手も弾きにくい。

もし上手く弾けなければ、秘技・後ろから練習!

先に「ミレドレ」を沢山練習してその後で「ドレミファ」をくっつけます。

 

次に緑マルで囲んだ部分。⊓ でD線-A線のスラーも結構やりにくいです。

焦って弾くと上手く行かない箇所です。

意外と皆さん、左手が難しいと思う人が多いようですが、ここが上手く行かないのは、右手の問題です!

開放弦で、右手だけ先に練習するのも、一つの方法です。

 

良くあることですが、スラーを間違えて弾いてくる生徒がいます。

注意力の問題だと思いがちですが、ここでは、弾きにくいから、体が反乱を起こすのですね。スラーをつけたくないと、体が反射的に弓を返してしまう。

そういう時は、問題部分を細かく洗い出して、一つずつ解決していきましょう。

 

そしてラスト

いきなりピチカート、そして重音と身構えてしまいますが、実は大したことありません。

重音も一番押さえやすい形です。そして、一番よく出てくる音型です。

ピチカートは、弓で弾く部分ではなく、指盤に3cmほど入った場所をはじきます。

ピチカート直前の ⋁ が続く部分は、弓を元に持ってきて、ピチカートをしやすくするためです。1巻のゴセックのガボットでも、出てきましたね。

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さて、ここまでお読みくださった皆様、お付き合いいただいて有難うございました。

レッスン初日分から順を追って書いてきましたが、この曲を持って一区切りとさせていただきます。

前回も書きましたが鈴木教本では、ここから3巻までは比較的なだらかな難易度で進み、次は4巻、特に4番のビバルディ協奏曲イ短調から、がけ登りが始まります。

3巻では、そのための準備練習期間ととらえています。

ここから先は、1st. ポジションのいろいろなパターンをこなしつつ、左手の形、ボーイングなどを整えていくことになります。

カイザーの練習曲も、もう少ししたら始まるでしょう。

(私は、譜読み練習で使っているシノザキ1巻が終わったらカイザーに入ります)

このブログが、バイオリン初心者や、これから始めようとされる方に、少しでもお役にたてば幸いです。

 

 


バイオリンレッスン:初級編 2 「ミニヨン」のガボット前半

2023-01-19 14:31:53 | バイオリンレッスン

ついに「ミニヨン」まで来ました。

私はこの曲を、初級における一つの区切りの曲と考えています

高2、低2、低1がごちゃごちゃと出てきて、それらをキチンと弾き分けることが出来るか。

「二人の擲弾兵」「妖精の踊り」でも低1は出てきましたが、まだ、ナンチャッテの部分がありましたから。

スズキメソードでは、違う所で初級・中級・上級等分けていますが、福田教室では、このように説明します。

・最初の山登りは1巻、習作~メヌエット1

・次にレベルアップするのが2巻、妖精の踊り~ミニヨンのガボット

・その後、比較的なだらかな難易度で進んで、次に急激に難しくなるのが4巻ビバルディ協奏曲1楽章、3楽章、そして4巻最後のドッペルコンチェルトです、と。

 

それはさておき、この曲から2ページにあるために、その長さに生徒たちは身構えるようです。

でも、繰り返しが結構あるんですよね。

私はサンドイッチ構造と言っています。

Aのパン部分。それから次はA’の2枚目のパン

次は、Bのジャム。

また、A’の薄いパンを挟んで、Cの二つ目のジャム。

で、A、A’とパンが2枚続き、シッポのコーダに続きます。

何でサンドイッチにシッポがあるのかは、突っ込まないで下さい(;^ω^)

暗譜が上手く出来ない時は、曲にこうしたフラグを立て、A地点通過、B地点通過と頭の中でイメージしてもらっています。

 

今回は前半、B部分まで説明します。

まずはパン、Aの部分。

AとA’で出てくる32分音符は、さして難しくはありません。トリルのつもりでやってしまえば出来るでしょう。

赤矢印で示したところは、全て低2です。1の指にくっつくことを意識してやって下さい。

青マルで示したソ#は、3で取るか4で取るかで考え方が違います。

3で取ると、直前の低2と指の間隔が空きすぎて、音程が取りにくくなってしまうので、私は4が好きですが、ソのシャープという考え方からすると、3で取りたくなってしまいますね。

音程が取れていれば、良しとします。

 

一つ目のジャムに当たるBは、ちょっと注意が必要です。

緑マルで囲んだ部分は、⋁からスラーが始まるため、弾きにくく感じるところです。

そういう時は大抵、弓が曲がっている(まっすぐ入っていない)とか、普段弓先まで使う練習が出来ていない、とかです。

ここで、弓の先まで使う練習をしましょう。

また、ここでの赤い矢印は、1の指です。

シ♭(低1、ですね)とシ♮(ここでは便宜上、高1とします)がランダムに出てきます。

これが結構やりにくい。

こういう練習をしてみてください

これは、同じ弦の上に指を置くので、音を鳴らすことは出来ません。

指だけでやります。

3の指を「レ」の場所に置いたまま、動かさずに、1の指を高1と低1を行ったり来たり。

この時、特に2の指の位置は書いていませんが、低2の場所に置いておいてください。

つまり、高1の時は、1と2の指がくっつきます。

これが上手く行けば、曲も上手く弾けるでしょう。

その後「♭シドラド」と「♭シド♭シド」が3回ずつ出てきます。これは、数えるしかないですね(;^_^A

 

次回後半で、続きを書きます。


バイオリンレッスン:初級編 2 妖精の踊り

2023-01-11 13:13:48 | バイオリンレッスン

妖精の踊りについて、書きます。

注意する点は大きく3つあります。

1つ目は、前の「二人の擲弾兵」に引き続き、付点の弾き方。

もう、嫌というほどいっぱい出てきます。

敢えてマルでは示していませんが、赤いスラーはすべてそうです。

長い音をしっかり、弓の3/4使って弾きましょう。

 

2つ目は、3小節目、レ#の3の指をしっかり高くしてミとくっつけること。

こちらは緑で示しておきました。

レ#、3の指をしっかり高くして次のミ、4の指とくっつけます。

この時、3指を立てすぎると上手く行きません。少し寝かして置くと4にくっつけやすくなります。

17小節からは3連符のアルペジオ(分散和音)が続きますが、これは、普通に練習すればできると思います。

弓が小さくならないように。

大きく使った方が、移弦をしっかりする練習にもなります。

私が注意する3つ目は、25小節からです。

私はこの部分は大抵、楽器をギターのように持って、ピチカートで練習してもらいます。

二人の擲弾兵から低1は出てきますが、この曲のこの部分で、1の指の位置が高くなったり低くなったりします指をどこに置くか、確認しながら練習しましょう。

楽譜の中に、緑字で書いておきました。

ギター持ちにしてピチカートで練習する理由は、押さえる場所が目に近くなり、どこを押さえているかハッキリわかるため。

その為、大体この曲までは、指盤にフレットを付けます。

 

以上3つがクリアできていれば、私はこの曲は合格とします。


バイオリンレッスン:初級編 2 二人の擲弾兵

2023-01-06 22:54:10 | バイオリンレッスン

今回は、「二人の擲弾兵」について書きます。

鈴木教本では、初めての短調の曲です。

曲中に初めて低1が登場します(E線ファ、A線シ♭)

楽譜上では、下矢印のついた音符がそれです。

しかし、毎日の練習プリントで慣れていれば、低1に戸惑うことはないでしょう。

とはいうものの、しっかり1の指を引き付けて、音が高くならないように気を付けましょう。

 

私はこの曲では、むしろ以下の二つに注意を払います。

スラーのある付点の弾き方。

緑マルで囲んだところです。結構たくさんありますね。

弓を4分割し、3:1の割合で弾いてもらいます。

1拍を全弓で弾くのは難しいという考え方もありますが、この曲ぐらいのテンポなら大丈夫。

特に最初の長い方の音符で3/4使うことは、意外と難しいです。そして、ボーイングの練習になります。

何カ所かありますが、全て気を付けましょう。

 

もう一つは、11~22小節のリズムとスラー。下に黄色で拍を線で示したところです。

ここは必ず手を叩いて歌ってもらいます。1拍目はひざうちして。

中には頑なに声を出すことを嫌がる生徒もいますが、そういう場合は私が歌い、心の中で歌って手を叩いてもらいます。

拍感とメロディーがしっかり入っていないと、1拍目のひざうちが出来ず、おかしなところでひざを叩いてしまうので、こちらも分かりやすいし、本人もどこに問題があるか納得できます。

 

さらに、9~16小節は、伴奏が3連符になります。

私は自分の趣味もあって必ずレッスン時に伴奏をつけますが、ここは特に必要な所だと思います。4拍子の拍感をしっかり付けること、それから伴奏慣れして、3連符の伴奏の上に乗っかることが、必要です。

 

この曲は、後半長調になります。

学年やソルフェージュの進み具合によりますが、ここで短調と長調の違いに言及することもあります。

また、曲について簡単に説明をすることも。

ラ・マルセイエーズ(フランス国家)が出てくる後半は、勇ましい長調の部分ですが、実は切ない物語の曲なのですね。


バイオリンレッスン:初級編 2 ブーレ

2023-01-02 23:23:30 | バイオリンレッスン

明けましておめでとうございます。

 

今年最初の曲は、ヘンデル作曲「ブーレ」です。

スラーを間違えやすい曲です。

スラーは、ミュゼットでも言及した通り、曲のリズムや息づかいと密接に関係しています。歌いながら体で覚えましょう。

それから、「狩人の合唱」の時と同じく、アフタクトの考え方が大変重要になります。


まず、アフタクトの感覚を覚えて。

前にも書きましたが、⋁は息を吸う感じ、⊓は吐く感じ。

アフタクトは基本吸う感じで⋁です。

なぜ⋁が多いかというと、次の⊓のため。

⊓は、吐く感じ。力を籠める感じ。アフタクトの次の⊓は、強拍なので、⊓がふさわしいのです。

緑マルで囲んだ⋁はすべて、アフタクトです。息を吸うつもりで弾いてください。

11小節の緑四角で示した⋁も、スラーがついているため分かりにくいですが、アフタクトです。次のレ#を⊓にするために、このミは⋁です。

このミが弾きにくいと感じるならば、理由は二つあります。

まず、元弓での⋁が弾きにくいこと。元や先など弓の端は弾きにくいため、体が自然と嫌がって、弓を真ん中に持って行こうとするのですね。

その為、弓が元にあると体は反射的に⊓で弾こうとします。そこに逆らって、⋁で弾いてください。

また、2番目の理由としては、その前の音、2拍~3拍めのシの二分音符で弓を使いすぎるというのがあります。

これは腕を振り回す癖がついていると(初心者はたいていそうですが)長い音で勢いよく弾きすぎて、次の「ミ」に当てる弓が残されていないのです。

私は大体、スラーの後ろの音符に弓を沢山使うよう、指導します。前の音では節約を。

 

次に、いくつか4の指の部分を青で示しました。

丸い青で囲んだ「ミ」は、前後の音を見て下さい。

A線ですね。

0の開放弦で弾くと、E線になり、移弦が伴います。

移弦はリスクが伴います。

ですから、こういう時は移弦をしなくて済む4の指を使います。

また四角で囲んだ12小節は、直前の「レ#」からのスラーを滑らかにするためです。

考え方は、同じようなものです。