少し間が空いてしまいましたが、「ミニヨン」のガボット後半です。
二つ目のジャムに当たるCも結構弾きにくいですが、最初の4小節が弾ければ、あとはくり返しです。
この部分は低1の形で入ります。
実はこの部分、最後まで低1パターンで、途中で手の形を変える必要がないのですね。
もう、低1パターン、3と4の指をくっつける!とギブスでもはめたつもりで、やってみてください。
ただし今までと違い、いろいろな弦を押さえるので、その分やりにくいです。
また、地味に右手が難しいのですね。
最初の16分音符、「ドレミファ・ミレドレ」の部分、⋁ からスラー付きで始まります。
これ、結構イヤだったりします。
おまけにミは♭がついているので、4の指。A線4-E線1-A線4と左手も弾きにくい。
もし上手く弾けなければ、秘技・後ろから練習!
先に「ミレドレ」を沢山練習してその後で「ドレミファ」をくっつけます。
次に緑マルで囲んだ部分。⊓ でD線-A線のスラーも結構やりにくいです。
焦って弾くと上手く行かない箇所です。
意外と皆さん、左手が難しいと思う人が多いようですが、ここが上手く行かないのは、右手の問題です!
開放弦で、右手だけ先に練習するのも、一つの方法です。
良くあることですが、スラーを間違えて弾いてくる生徒がいます。
注意力の問題だと思いがちですが、ここでは、弾きにくいから、体が反乱を起こすのですね。スラーをつけたくないと、体が反射的に弓を返してしまう。
そういう時は、問題部分を細かく洗い出して、一つずつ解決していきましょう。
そしてラスト
いきなりピチカート、そして重音と身構えてしまいますが、実は大したことありません。
重音も一番押さえやすい形です。そして、一番よく出てくる音型です。
ピチカートは、弓で弾く部分ではなく、指盤に3cmほど入った場所をはじきます。
ピチカート直前の ⋁ が続く部分は、弓を元に持ってきて、ピチカートをしやすくするためです。1巻のゴセックのガボットでも、出てきましたね。
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さて、ここまでお読みくださった皆様、お付き合いいただいて有難うございました。
レッスン初日分から順を追って書いてきましたが、この曲を持って一区切りとさせていただきます。
前回も書きましたが鈴木教本では、ここから3巻までは比較的なだらかな難易度で進み、次は4巻、特に4番のビバルディ協奏曲イ短調から、がけ登りが始まります。
3巻では、そのための準備練習期間ととらえています。
ここから先は、1st. ポジションのいろいろなパターンをこなしつつ、左手の形、ボーイングなどを整えていくことになります。
カイザーの練習曲も、もう少ししたら始まるでしょう。
(私は、譜読み練習で使っているシノザキ1巻が終わったらカイザーに入ります)
このブログが、バイオリン初心者や、これから始めようとされる方に、少しでもお役にたてば幸いです。