きもの和らいふスタッフブログ/札幌を中心に北海道で振袖をレンタル&販売の日々

大正元年創業の老舗呉服店とは思えない(◎_◎;)スタッフのゆるーい日常を綴っています。

伊達締めの話

2015年04月09日 | 日記
事業部のHです。

数日前から、商品部の責任者と、
ちょっとしたバトルになっているのですが、
「伊達締め」について意見の相違があるのです。

まず「伊達締め」とは何ぞや・・・って話ですが、
まぁ、着付に必要な小物です。

「伊達巻き」って食べ物がありますが、
「伊達締め」の類似品に「伊達巻き」もあります。
・・・・この「伊達巻き」は博多織が一般的(?)なのかしら。
  私はそれしか見たことが無いので・・・・
  しかも、今どき、花嫁衣装でしか使わないと思うし。
 これが伊達巻き
        


博多織の「伊達締め」もあって、ちょっと高価です。
私は、好きではありませんが、
「伊達締めは博多織じゃなきゃ!」って信者も多いです。
・・・・私が思うに、この信者は、スリムな人に多いです。  

和らいふの振袖用の小物セットの中には、
「伊達締め」が2本入っています。
着付に2本必要だからです。
で、種類の違うものが2本入っています。

(1)パイル地のマジックテープで留めるタイプ(以下パイル)と、
(2)化繊でシャーリング付のタイプ(以下シャーリング)です。

使い方は、
パイルは、中心を背中に当てて、身体の前に持ってきて、
マジックテープで留めるだけなので、
簡単で、扱いやすいです。
私は(身長もあるので)幅広のパイルを愛用しています。
和らいふのパイルの伊達締めは、幅9センチです。
・・・欠点は、裏がゴム素材で通気性が悪いので、
 夏はムレます。
これがパイルの
        


シャーリングは、中心を身体の前に当てて、後ろに回し、
後ろで交差して、前に戻ってきて、ねじって、
伊達締めの先を裏側へ仕舞い込みます。
(先を結ぶ人が居ますが、
 これだと結び目がごろごろしちゃうのでNGです。)
・・・欠点は、化繊なので滑りやすく、ちゃんと始末しないと
 緩んだり、ズレたりしちゃいます。
これがシャーリングの
        


伊達締めは、長襦袢で1本、キモノで1本、使います。
パイルの方が安価で、着付する上でも扱いやすいのですが、
両方パイルを使うと胴回りが厚くなってしまいますし、
ムレやすので、1本はシャーリングにしているのです。

バトルの発端は、
パイルの長さが92センチで、
マジックテープで留めることを考えると、
胴回りが90センチを超えると、使えないのです。

だから、ポッチャリなLLサイズのお嬢様には、
シャーリング2本にするべきだ!!と意見したのですが、

屁理屈こね回し屋の商品部が、
胴回りが120センチを超えたらシャーリングも無理じゃね」
と、一言、多いのです。

そのときはそのときで考えればいいだろーが。
胴回り120センチ超えるケースが何件あるの
  ったく   

ご参考までに、
「伊達締め」の代わりに「腰痛ベルト」も良いですよ
・・・腰が痛いときに「伊達締め」を腰痛ベルト代わりに使ってたのですが、
 その逆もありで、
 腰痛ベルトはメッシュで、夏もムレにくいです。
これ、腰痛ベルト