腰紐の締める位置は職業によって…
腰紐を締める位置を間違うと、モデルさんが痛がったり、苦しくなったりします。
胸元を締める場合でもそれは同じことです。
ミゾオチを避けたり、さまざまな工夫が必要です。
ふくよかな方と、スリムな方とでも、締める位置でその結果はちがってきます。
特にスリムな方の場合、脇の補整が大切です。
一般の着付けの腰紐の位置は、腰骨の指二本分上の位置で締めますが、花街の芸者の腰紐などは、腰骨の上でしっかり締めます。
柳腰をつくる上で欠かせない位置です。
着付けの現場では、日本舞踊の、芸者の役を演じる踊り手に着せる場合の腰紐は、一般の着付けと同じ位置で締めますが、本物の芸者さんに着せる場合は腰骨で締めます。
職業によって、腰紐の位置は微妙に違ってくる訳ですし、その時に締める帯結びとも、密接な関係があります。
きものの着付けに欠かせない命綱…腰紐。
私たちも、この課題について、さらにお勉強を重ねてまいりたいと思います。
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