凄腕の鑑定士ヴァージル・オールドマン。
極度の潔癖症で女性と接するのが苦手な彼は女性の絵画をたくさん集めて自宅に飾っている、ちょっと変わった人間。
ある日、若い女性から「屋敷の美術品を鑑定してほしい」という依頼を受けた。
しかし彼女は姿を現さない。
手続きを進めるため屋敷に何度か足を運ぶものの、何かと理由をつけては姿を現さなかった。
聴こえてくるのは声だけ。
最初は怒りを覚えていたヴァージルも徐々にこの謎の女性に魅かれていく。
さらに非常に貴重な美術品の一部を見つけ、この屋敷とそこに住む女性から離れられなくなった。
一体、彼女はなぜ姿を現さないのか?
彼女の正体は?
こんな感じの映画です。
どうしてもこういう映画に興味をもってしまいます。
ストーリーが、というよりは結末が気になるのです。
よくありますよね、「この結末は誰にも言わないでください」的な映画が。
そういう映画に限ってストーリーにがっかりすることも多いのですが、この映画はなかなかおもしろかったです。
最初のほうは不気味に感じました。
姿を現さない女性の正体が一向にわからないので気味が悪く、これはホラー映画的なものなのかなと思いました。
途中からは何となくストーリーが微妙になってきて、これはハズレだったかな~と思ったりもしました。
…しかしこの映画の肝心な部分はやっぱりラストでした。
大きくひっくり返されるような展開となり「それなりに」満足はしました。
「それなりに」としたのは、実は結末が今ひとつ理解できていないから、なのです。
何となくわかったけども、でも何となくよくわかっていないというか。
こういう感覚をもつときは作品自体に納得できていないことも多いのですが、この作品については映画はおもしろいと思ったので、自分の理解力の無さに原因があるのでしょう。
ヒントもいろいろ提示されていたと思うので。
これはネタバレしないほうがいい類の映画なので、気になる方はご自身の目で確かめてみてください。