KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

わたしたちエイティーズ(1980's)

2007-06-11 18:42:48 | お仕事
わたしが非常勤講師として通う東京の専門学校の生徒の中に、
わたしと同じ1980年生まれの女性が2人いる。
(…いや、もしかしたらもっといるのかも)

先週の授業のとき、
そのうちの1人の女性・Aさんと、PC室で
「きゃー!タメ!タメ!」…と盛り上がったら、
どうやらそのAさんが、もう1人の1980年代生まれ女性Bさんにそのことを話したらしく、今日、授業前、ばったり会ったBさんに声をかけられた。

Bさんは、
「先生、同い年なんすですよね」と言ったあと、
わたしに、
「同い年なんだ。
カッコイイなあ。いいなぁ。先生もいいなぁ。人に何かを教えるってのも楽しそうですよね。」
…と言って、ニッコリ笑った。


わたしたちは、同じ年に生まれて、
まったく違う人生を歩んで、それぞれここまで歩いてきた。
一人は、OLをやめて看護士を目指し、
一人は、大学院で研究者の卵をやりながら、看護師の卵たちに授業をしている。

Bさんと話していると、
「先生、対、生徒」という非対称的な関係なんて、なんの意味もなくなるようで、とても、すがすがしかった。
わたしたちは、ただ、それぞれの生き方で、それぞれの道をがんばろって進もうとしているだけなのだ。
たまたま、一人が「先生」と呼ばれているだけだ。
わたしたちの間にあったのは、本当にただ、それだけだった。


わたしは、Bさんに率直に、
「でも、わたしたちみたいに「同い年だー!キャー!」ってなれるのって珍しいんだよね。」「「年上だと教えにくい」ってよく言ってる人を見るよ。」と言ってみた。
すると、Bさんは、ああー、と納得しつつ、
自分はそんなのまったく気にしたことない、と言った。

すがすがしい。

「先生はエラい」と思いたい人も、
それを卑屈に「イヤだ」と感じる人もここにはいない。
ただ、自分の目標に向かって、ただ何かを学んでいければいい。
わたしもBさんも、そういう場所に関わっているだけなのだ。
それだけの関係であることが、なんとも、すがすがしい。

こういう学習の場が、あらゆるところにあればいいのに、
とそんなことを思ってしまう。


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