KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

受信拒否しない生き方

2008-02-27 09:53:03 | わたし自身のこと
受信拒否(着信拒否とメール受信拒否)が嫌いだ。

なぜもともと迷惑メール対策のために使われていた機能が、
親しい人との間で用いられるようになったのか。
それはおそらく、ストーカーの登場と関係があるのだろうが、
それにしても安易に受信拒否が用いられ過ぎていると思う。


受信拒否する人は、自分が受信拒否されて傷ついたことがあるのだろうか?
それとも、受信拒否の文化みたいなものがあってそれに慣れてしまっているのだろうか?

それにしても、イヤだ。

まるでTVのリモコンでも扱うように、簡単にピピッと操作をして、一時的に関係を切断できてしまうというこの「お手軽さ」がイヤだ。
見たいときにはテレビをつけて、飽きてきたらテレビを消すかのように、
関係を持ちたいときには受信許可にして、めんどくさくなったら受信拒否。

・・・そんな文化、クルッテルヨ、とわたしは思う。



「関係を続けることはできません」と言って、
長らく受信拒否をしていたわたしの友人は、
先日、なにごともなかったかのように、
「立ち直りました」という文言とともにメールを送ってきた。

そのメールの中には、ずっと受信拒否していてごめんなさい、と一言だけ添えてあったけれど、
わたしはあらためて、そんな受信拒否の文化はイヤだなぁ、と思ったのだった。


立ち直って以前のことを忘れたら、すっかりもとどおり。
もう一度、リモコンを手にとって、TVをつける。
そんなものか、
・・・と思うと、自分の存在の薄さに絶望してしまう。


わたしはあまりにその事実が悲しくて、あまりに苦しいから、
それこそ、こちらから受信拒否してしまおうかとしばらく悩んだが、やめた。


わたしは受信拒否しない。
受信拒否しない生き方を選択したい。
複雑な網の目の中にあるはずの関係性を、リモコンのように操作することは、本来であればしてはいけないことのはずだから。


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