KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

「ガイゾン」

2007-01-19 11:51:54 | お仕事
わたしは、大学の国語科の教職関連の授業でTAをやっています。

先週の出来事です。
その子はどうやら発表にあたっているらしく、TAであるわたしに発表について質問に来ました。
彼女は、プリントに書かれている発表についての指示について読み上げながら、言いました。

「ガイゾンの文献の中からって書いてあるんですけど、現代文法だと文献がなくて、困ってるんです」

それを聞いた、わたしの応答。

「え!?ちょっと待って。君、2ちゃんねらー!?」

あまりに驚愕すると、人間というものは、どうにか、その異常事態を自分の理解可能な世界のなかに位置づけようとするようです。
その、わたしなりの方法が「2ちゃんねらー」という位置づけだったことに、ちょっと凹みます。

…わからないかたのために解説。
その学生は「既存」を「ガイゾン」と読んだのですが、
「既出」を「ガイシュツ」と表現するのはインターネット巨大掲示板「2ちゃんねる」でのマナー(?)のひとつなのです。
…てなわけで、「君、2ちゃんねらー!?」というわたしの発言が出てきます。

よく考えたら、いろいろ、ひどい話です。

まさか国語科の教員目指す大学4年生で「既存」が読めない人がいるとは知らなかった…。うかつでした。