サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

カーリル(図書館リテラシーの変革のヒント度80点)

2010年03月12日 | それでも世界は回る

図書館を使う人に! 貸し出し状況検索サービス『カーリル』 - Nota


2010/03/12











カーリル


Nota, Incは10日、図書館蔵書検索サービス『カーリル』を開始した。全国4,300館以上の図書館・図書室を対象に、蔵書の貸し出し状況をオンラインで確認できる。Amazon.co.jpのデータベースと連動した検索にも対応する。


カーリルは、インターネット対応の蔵書検索システムを導入する図書館を対象に、蔵書の貸し出し状況を一括検索できるサービス。検索対象図書館の指定、貸し出し可否の確認、複数書籍の貸し出し状況を一括チェックするリスト機能を提供する。また、オンライン書店の在庫も統合検索する「Mixed Search」を備え、現在はAmazon.co.jpに対応している。


今後は、オンライン書店や出版社、電子書籍関連会社などにも協力を呼びかけるほか、蔵書検索技術の提供も予定している。Nota, Incの代表取締役CEOは、スクラップツール「紙 copi」の開発で知られる洛西一周氏。

これはなかなかクールなサービスだ。
図書館といっても、別に地元にしか関係はないが、こうやって全国網羅されると結果として、図書館の蔵書の傾向が人目でわかることになる。
たまたま自分の田舎の図書館を指定して、何人かの知人の本を検索したりもして、面白かった。
出版関係者、著者、司書など業界関係者には参考になるサービスである。
基本的にリンクフリーな発想なのもいい。
今後、電子ブックが普及してくると、図書館という位置づけ(学校図書館もそうだが)もっと異なるものになっていくかもしれない。
何万冊、何十万冊が電子上に蔵書されたとしても、その本を読みたくなる動機と言うものはまた異なるからだ。
その意味で本屋さんというのはそぞろ歩きをするなかで、たまたま読んでくれよ!と本のあるいは棚の声がするから面白いのだ。けれど皮肉なことに、本屋はますます商売があがったりになる。
将来は、図書館というのは、本の世界の案内役のような存在になっていくかもしれないし、もしかしたら、電子化された本が、地域の図書館を通じて借り出される時代が来るかもしれない。
むしろ、図書館整備のための「蔵書予算」があるとしたら、司書の恣意に任せることもそれはそれでいい場面もあるのだが、この「カーリル」のような考え方を発展させていけば、もっと異なる予算の適用が可能になるような気もしてくる。


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