サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

爆弾三勇士自爆の日

2006年02月22日 | インドア歳時記
2月22日は、「爆弾三勇士が自爆を遂げた」とされる日。 昭和7年1月末、「上海事変」が勃発した。蒋介石の最強部隊である19路軍は天険を利用した堅固な陣地を構築し、わが軍は攻めあぐねていた。2月22日の払暁、36名の決死隊が鉄条網に爆弾を投入して突撃路を開くことを企図した。このとき、久留米第24旅団の工兵江下武二、北川丞、作江伊之助の一等兵は、予め点火した破壊筒(竹製の即席爆薬筒)を抱いて鉄条網に突入爆破し自らも壮烈なる爆死をとげた。彼らは「肉弾三勇士」「爆弾三勇士」と賞賛され世間はわき返った。与謝野鉄幹の手になる「爆弾三勇士」をはじめとして、三人を題材とした歌も多く作られた。映画、歌舞伎、演劇が三勇士ものを上演し、琵琶、浪曲、筝曲、絵画、彫刻、あらゆる分野で競って作品化された。果ては「三勇士饅頭」「三勇士煎餅」までが売り出され、大阪の高島屋の食堂では「肉弾三勇士料理」が売り出された。

上記の引用は、「爆弾三勇士の真実」というサイトから。

このサイトはきわめて冷静に、与謝野鉄幹の「歌」によって、軍神化に火がついたいきさつ、捏造論の根拠、あるいは当時の指導者の責任回避論の追及など、論拠付けているので、みていただきたい。

「天皇陛下万歳!」たしかに、その叫びとともに、自爆した兵士も多かったろう。現在のイスラムの「アラーとともに」という自爆思想とも底流するものがある。アラブの自爆思想には、一方で、「自爆」の先の宗教(彼岸)論がある。けれど、「爆弾三勇士」が実話かどうかは別として、「家族」「同朋」「郷里」といった、つまり「おかあさん」といって自爆した飛行兵と共通する思いはあるが、「彼岸」があるのかどうか。

靖国英霊論と同じく、ナショナリズムの吸引力は深い。

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1 コメント

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かわいそう (きよたか)
2009-08-10 21:47:44
僕のじぃちゃんのお兄さんです多分つらかったとおもいますばぁちゃんからも、前に少し聞いたことがありました。

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