サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

草を食む子/上原美優(タレント)/24歳

2011年05月12日 | 毎日がメメント・モリ


上原美優 若すぎる死に親交のある芸能人が次々とコメント




上原美優 若すぎる死に親交のある芸能人が次々とコメント
 バラエティ番組などで活躍していた上原美優さんが12日未明、東京・目黒区の自宅マンションで首をつっているのが見つり、搬送先の病院で死亡が確認された。目黒署は自殺とみている。この突然の悲報に親交のあったタレントが次々とコメントを出している。

 バラエティ番組で共演したこがあるモデルの小森純は、自身のブログで、「なかなかプライベートで会う機会がなかったんだけど、2か月前一緒お仕事した時は、いつもと変わらず元気な美優でした。プライベートでも純ポ~純ポ~と、甘えてくる美優は、本当に可愛い子でした。あの笑顔が忘れられません」とコメント。

 グラビアアイドルのほしのあきも、自身のブログを、「美優ちゃん」とのタイトルで更新、「すごく頑張り屋さんだった美優ちゃん。24歳ってまだ早すぎるょ」と悲しんだ。

 姉貴分として上原がしたっていたタレントの眞鍋かをりは、コメンテイターをつとめる「とくダネ!」に生出演中に何度も涙を流した。上原は過去にイベントで、「眞鍋かをりのポジションを狙う」とネタにするほどプライベートでも仲が良かった。

 また、上原が所属していた事務所のHPには、「弊社の所属タレント 上原美優が5月12日3時37分に逝去いたしました。(享年24才)ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます」とのコメントが掲載されている。

「貧乏アイドル」が売りであったが、数年前ある番組でなにかの街歩きのレポーターの一人で出てきたこの子を見たとき、これは事務所が勝手にアイドルにでっちあげのプロフィールを押し付けているのではなく、ほんまものだということがすぐわかった。
台本と言うことよりは、街歩きの視線のやりかたが他の出演者たちと明らかに違うのだ。
wikiでも彼女の
エピソードのいくつかが紹介されているが、本当に道端の草を覗き込んで、それをむしゃくしゃ食べちゃうのだ。
笑いを取ろうと言うより、それは「素」に見えたし、とてもその振る舞いに好感を持てた。
種子島出身の「超貧乏」を体験した20歳過ぎのこの女の子は、当時雑誌の表紙を飾っていたり、バラエティショーのひな壇に座らされていた「カワイイ」系の子達とは明らかに違っていた。
もうそれほどの「貧乏物語」は芸人の苦労自慢にしかないような時代だが、僕たちが小さい頃はクラスに2,3人は確実にいた。
小学校の時、学校を休んだそんな女の子の家に届け物をした時、お母さんが布団からおきだして、「よく来てくれたね」と四畳半ぐらいの居間を片付けて、ちゃぶ台を出して、なにもないけどと言いながら、煮立った具の入っていない味噌汁を出してくれたことを今でもよく覚えている。
「貧乏物語」では漫画家の松田洋子のファンである。
映画化もされたが『
赤い文化住宅の初子』の初子は「カネ、カネ、カネ、シネ」と世界を呪詛している女の子だったが不思議な魅力があった。
上原美優が登場した時、すぐにその初子を思い出すことになったのだが。
思い出したくもない貧乏大世帯の種子島の日々は、逆に言えばたぶんとても濃密な時間だったに違いない。
死別した母を追うように、彼女は本名の藤崎睦美の濃密な世界に戻っていった・・・合掌!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿